X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSは、今や私たちにとって身近なコミュニケーションツールとなっていますが、同時にSNSによる誹謗中傷の被害も最近よく耳にするようになりました。
SNS利用者の40.7%が誹謗中傷の被害を経験しているという調査結果もあり、この問題は誰の身にも起こり得る身近なものとなっています。
(参照:誹謗中傷の加害者になったことがあるという人は4割超、最も多い理由は「憂さ晴らし」)
炎上投稿に参加するのは、ごく限られた一部の人たちに過ぎないという研究結果もありますが、そう分かってはいても、やはり傷ついてしまいます。
そんな時の対処法としてはまず、投稿を非表示にする機能(ミュート)やつながり自体を断つ機能(ブロック)を使って、深く傷つく前に「見えなくする」のがおすすめです。
また、誰にも知られずに相談できる公的窓口もいろいろあるので、一人で悩まず相談してみましょう。
例えば総務省の「インターネット違法・有害情報相談センター」では、専門の相談員が誹謗中傷の書き込みを削除する方法などについて丁寧にアドバイスしてくれます。
(引用:総務省 SNS等での誹謗中傷による慰謝料請求)
それでも解決せず法的な手段に出たいという場合は、匿名の発信者を特定して損害賠償請求などを行うことも可能です。
この場合弁護士に相談する必要があり、訴訟を起こすには相談料や着手金、報酬金などの費用がかかってきます。
そこで本記事では誹謗中傷の訴訟を起こす場合の費用がどれぐらいかかるのか、その料金相場と法律事務所の選び方、また訴訟費用を安く抑える方法についてもご紹介していこうと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。
誹謗中傷の訴訟とは?
誹謗中傷に対する法的な措置として、どのようなことが考えられるでしょうか。
まず第一に、迅速な削除が求められます。
ネット上での悪意ある書き込みは、思いがけない被害に拡大する可能性もあり、早めに「削除・訂正する」という対処が必要になります。
この時、削除請求はサイトの管理者等に対して行います。
そして第二に、加害者に対する損害賠償請求が考えられます。
損害賠償請求するには加害者である発信者を特定する必要があり、発信者を特定することができないと損害賠償請求をすることはできません。
しかし誹謗中傷は匿名の発信者によることが多く、加害者の身元を特定するため、発信者の情報(住所・氏名・登録された電話番号等)についてプロバイダに対して、発信者情報開示請求をする必要があります。
発信者の身元を特定した上で、加害者に対し名誉毀損やプライバシー侵害による損害賠償請求訴訟を起こしたり、場合によっては、名誉毀損罪や侮辱罪、威力業務妨害罪などで刑事告訴をすることも考えられるでしょう。
削除請求
書き込みを削除したい場合、ウェブフォームなどからの削除の依頼が考えられますが、サイトにより対応はまちまちで、また、削除できたとしてもあくまで削除だけなので、発信者情報の開示を求めることはできません。
削除を求めてもなかなか削除されなかったり、発信者情報の開示を求めたい場合は、弁護士を介して法的に削除請求をするのがベストです。
弁護士を介した場合、一刻も早い対応が求められる削除請求は、仮処分の手続きをするのが一般的のようです。
仮処分とは、正式裁判の前に裁判に勝訴したときと同様の状態を確保することができる手続きで、仮処分とはいえ、裁判所が削除命令を発すればほとんどの場合命令を受けた相手方は削除に応じるため、その後の手続きは不要になります。
申し立てから仮処分の発令までは通常1ヶ月〜2ヶ月程度かかります。
相手方が削除に応じない場合には、さらに強制執行の手続きを取ることができ、削除するまで裁判所が命じた金額を支払わせることができます。
削除請求するには、投稿記事が記載されたウェブサイトのプリントアウトや、侵害情報を撮影した動画等の証拠を提出する必要があるので、きちんと確保しておきましょう。
発信者情報開示請求
発信者を特定するためには、まずサイト運営者に対して発信者のIPアドレスなどの通信履歴ログ開示を請求し、その情報をもとに経由プロバイダに対して発信者の住所・氏名・メールアドレスの情報開示を請求する、という2段階の手順を踏まなくてはなりませんでした。
しかし、このほど「プロバイダ責任制限法」の改正案が衆議院本会議で可決・成立し、改正法施行後は裁判所を通じた1回の開示請求で手続きが済むようになります。
現在、誹謗中傷を行った人を特定するための開示手続きには1年ほどかかりますが、この法案が施行されれば数ヶ月から半年で済むようになります。
(引用:カケコム「改正プロバイダ責任制限法」の成立を受け、SNSでの誹謗中傷に関わる経験について調査を実施。誹謗中傷の事例や対処法についても解説。)
これまで複雑で時間がかかり金銭的な負担も大きいため、諦めていた被害者も多かったと思われます。
今回の法改正は時間の短縮になるだけでなく、費用の負担が軽減されることも予想されるため、誹謗中傷の被害者にとって朗報と言えます。
誹謗中傷訴訟の流れ
誹謗中傷訴訟の流れは以下の通りです。
-
STEP1弁護士事務所を探す
まず、信頼できる弁護士事務所を探しましょう。本記事ではオススメの弁護士事務所、選び方、訴訟費用を安く抑える方法などを紹介しています。ぜひ参考にしてください。
-
STEP2弁護士に相談する弁護士に相談し、誹謗中傷が行われた状況や証拠を提供します。相談料は30分5,500円が多く、初回無料で行っている弁護士事務所もあります。
-
STEP3IPアドレスの開示を求める弁護士は誹謗中傷が行われたウェブサイトやSNSの管理者に対して、発信者のIPアドレス開示を求める仮処分申し立てを行います。
-
STEP4プロバイダを特定し、発信者を特定する発信者のIPアドレスをもとにプロバイダを特定し、発信者の氏名や住所などの情報を開示してもらいます。
-
STEP5損害賠償請求をする弁護士は特定された発信者に対して、まず、書状を送る、交渉するなどをして裁判外で損害賠償請求をすることが一般的です。
-
STEP6和解被害者が発信者からの謝罪を受け入れ、請求額が支払われれば解決となります。
-
STEP7損害賠償請求を相手が無視した場合相手が請求を無視する、謝罪の意思が見られないといった場合、裁判上での損害賠償請求へと移行します。
(Authense法律事務所公式サイトより参考事例)
誹謗中傷の訴訟費用の料金相場 : 20万~100万円程度
誹謗中傷の訴訟費用の料金相場は20万~100万円程度となっています。
誹謗中傷の訴訟費用は、訴訟によって得られた経済的利益の大きさによっても変わってくる場合があるので、一概に料金はいくらとは言えません。
また、訴訟によって得られた利益が大きいほど弁護士へ支払う報酬金が多くなるシステムを採用している法律事務所がある一方、「この場合はいくら」と固定の金額が決まっているところもあり様々です。
以下では、弁護士事務所と誹謗中傷の訴訟を起こすために必要な料金相場を、各弁護士事務所ごとに紹介していきます。
ベリーベスト法律事務所 : 44万円~(全国)
ベリーベスト法律事務所は所属弁護士を約360名持つ大規模な法律事務所です。
(ベリーベスト法律事務所公式サイトより引用)
料金(税込) | |
法律相談料 | 初回無料/60分 2回目以降5,500円/30分 |
着手金 | 22万円~ |
報酬金 | 22万円~ |
(※ベリーベスト法律事務所の料金一覧:2024年4月16日時点)
ベリーベスト法律事務所の訴訟の料金相場は44万円~となっています。
誹謗中傷に関する法律相談は、初回は60分間無料で受けることができます。
削除請求や発信者情報開示の訴訟を起こすときの着手金に22万円〜、さらに訴訟後の報酬金に22万円〜で、合計44万円〜の料金が発生します。
これは第一審の場合の料金となっているため、不服申立手続へ移行する場合はさらに料金がかかることになります。
事務所名 | ベリーベスト法律事務所 |
住所 | 〒106-0032 東京都港区六本木1-8-7 MFPR六本木麻布台ビル11階 (東京オフィス) |
電話番号 | 0120-666-694 |
営業時間 | 9:30~21:00 |
問い合わせ | https://www.vbest.jp/inquiry/ |
アクセス | 東京メトロ南北線六本木一丁目駅より徒歩3分(東京オフィス)(GoogleMap) |
対応地域 | 全国74拠点 |
料金(税込) | 440,000円 〜 |
特徴 | 東京オフィスをはじめ全国74拠点を展開しており、各主要都市に拠点が存在するため全国対応が可能。ミャンマー、バングラデシュへ海外拠点も展開している。 |
公式HP | https://www.vbest.jp/ |
パロス法律事務所 : 20万円~(東京)
パロス法律事務所は、主に一般民事やネット上の風評被害の案件を得意とする法律事務所です。
(パロス法律事務所 ネットイージス.com公式サイトより引用)
問い合わせ ・相談 |
初回無料 |
記事の削除 | |
着手金 | 任意交渉:50,000円〜 裁判手続き:150,000円〜 |
成功報酬 | 50,000円〜 |
投稿者の特定 | |
IPアドレス等開示請求 | 着手金:任意交渉 50,000円〜 裁判手続き 150,000円〜 成功報酬:50,000円〜 |
氏名・住所等開示請求 | 着手金:任意交渉 50,000円〜 裁判手続き 150,000円〜 成功報酬:50,000円〜 |
(※パロス法律事務所 ネットイージス.comの料金一覧:2024年4月16日時点)
パロス法律事務所の訴訟の料金相場は20万円~となっています。
まず裁判手続きの着手金として、15万円〜を支払うことになっています。
その後無事に記事が削除されたり投稿者の情報が開示されたら、成功報酬として5万円〜を支払います。
初回の相談と見積もりは無料となっているので、まずは相談してみるといいでしょう。
事務所名 | パロス法律事務所 |
住所 | 〒150-0011 東京都渋谷区東3-25-3ライオンズプラザ恵比寿711 |
電話番号 | 0120-234-990 |
営業時間 | 9:30~18:00 |
問い合わせ | http://net-aegis.com/#form_link |
アクセス | JR恵比寿駅より徒歩3分(GoogleMap) |
料金 | 20万円〜 |
特徴 | 代表弁護士は、記事の削除や投稿者の特定に積極的に取り組み、これまで裁判所に申立てをした件数が100件を超えており、インターネット上の被害についての取扱件数が弁護士の中でもトップクラスに属する。 |
公式HP | http://www.pharos-law.com/index.html |
東京みらい法律事務所 : 26万円~(東京)
東京みらい法律事務所は13名の所属弁護士からなる弁護士事務所です。
(東京みらい法律事務所公式サイトより引用)
法律相談料 | 11,000円/60分 |
着手金 | 300万円以下 : 利益の8%×1.1
300万円以上3000万円以下 : (利益の5%+9万円)×1.1 3000万円以上3億円以下 : (利益の3%+69万円)×1.1 |
報酬金 | 300万円以下 : 利益の16%×1.1
300万円以上3000万円以下 : (利益の10%+18万円)×1.1 3000万円以上3億円以下 : (利益の6%+138万円)×1.1 |
(※東京みらい法律事務所の料金一覧:2024年4月16日時点)
東京みらい法律事務所の訴訟の料金相場は約26万円~となっています。
まず、誹謗中傷に関する法律相談料として1時間11,000円~がかかります。1時間以上の相談は、さらに30分以内ごとに5,500円の料金が加算されます。
東京みらい法律事務所では成果報酬型をとっていて、着手金および報酬は、訴訟により得られた経済的利益の大きさに対して、一定の割合で発生するシステムです。
26万円というのは経済的利益が100万円ほどであった場合の例です。
事務所名 | 東京みらい法律事務所 |
住所 | 〒102-0074 東京都千代田区九段南2-3-26 井関ビル6階 |
電話番号 | 03-6261-7056 |
営業時間 | 9:30~17:30 |
問い合わせ | ご相談予約フォーム |
アクセス | 東京メトロ東西線九段下駅より徒歩6分(GoogleMap) |
料金 | 約26万円~ |
特徴 | 悩み苦しんでいる方の味方となり,問題の解決に全力を尽くす、絶対に妥協しない、勝利への執念を持ち続ける、という信念のもと問題解決に当たってくれる。 |
公式HP | https://www.tokyomirai.com/ |
咲くやこの花法律事務所 : 25万円~(大阪)
咲くやこの花法律事務所は企業法務に関するメールマガジン「咲くや企業法務.NET」も運営している法律事務所です。
(咲くやこの花法律事務所公式サイトより引用)
法律相談料 | 初回:5,500円/30分 2回目以降:11,000円/30分 |
着手金 | 案件による |
報酬金 | 案件による |
(※咲くやこの花法律事務所の料金一覧:2024年4月16日時点)
咲くやこの花法律事務所の訴訟の料金相場は25万円~となっています。
咲くやこの花法律事務所では、法人向けサービスとして誹謗中傷の相談を受け付けているようです。
最近は企業からの発信も増え、SNSで企業の風評被害や誹謗中傷なども増えてきていますよね。
通常の相談料としては30分あたり11,000円となっていますが、初回は30分5,500円です。
上の図のケース1や2のように訴訟を必要としない場合は着手金が5万円〜10万円程度ですが、訴訟となると別途料金が必要になってきます。
事務所名 | 咲くやこの花法律事務所 |
住所 | 〒550-0011 大阪府大阪市西区安波座1-6-1 MID西本町ビル9階 |
電話番号 | 06-6539-8587 |
営業時間 | 9:00~23:00 |
問い合わせ | https://kigyobengo.com/contact |
アクセス | 地下鉄御堂筋線本町駅22番出口より徒歩1分(GoogleMap) |
料金(税抜き) | 約25万円〜 |
特徴 | 咲くやこの花法律事務所は、中小企業の法律面での整備、心配事のご相談、トラブルの解決のために設立された法律事務所で、一部の限られた企業のためだけでなく、広く中小企業の皆様のお役に立つために設立された法律事務所でもあります。 |
公式HP | https://sakuyakonohana-law.jp/ |
長友国際法律事務所 : 25万円~(札幌)
長友国際法律事務所は札幌を拠点としている法律事務所です。
(長友国際法律事務所公式サイトより引用)
法律相談料 | 5,500円/60分 |
着手金 | 20万円~ |
報酬金 | 案件による |
(※長友国際法律事務所の料金一覧:2024年4月16時点)
長友国際法律事務所の訴訟の料金相場は25万円~となっています。
長友国際法律事務所では訴訟の案件によって、着手金から報酬金までをパッケージとしています。
発信者を特定せず記事の削除請求のみであれば、25万円ほどです。
また事務所は札幌にありますが、ほとんどのインターネットプロバイダの本社は東京にあるので、東京地方裁判所における裁判手続きが必須となるため、弁護士費用とは別途に出張旅費等の実費が必要となってきます。
事務所名 | 長友国際法律事務所 |
住所 | 〒063-0811 北海道札幌市西区琴似1条4-3-18 紀伊國屋ビル3階 |
電話番号 | 011-614-2131 |
営業時間 | 9:00~19:00 |
問い合わせ | https://nagatomo-international.jp/contact/ |
アクセス | 札幌市営地下鉄東西線琴似駅3番出口直結(GoogleMap) |
料金 | 約25万円〜 |
特徴 | 現在弁護士2名と弁理士1名が所属しており、案件や要望に合わせて最適な弁護士・弁理士が対応してくれる。弁護士と弁理士が協働することで,北海道初の「法務と知財のワンストップサービス」にも対応している。 |
公式HP | https://nagatomo-international.jp/ |
阪神総合法律事務所 : 50万円~(大阪)
阪神総合法律事務所は大阪・神戸を拠点とする法律事務所です。
(阪神総合法律事務所公式サイトより引用)
着手金 | 報酬 | |
情報の削除(裁判外) | 10万円 | 10万円 |
情報の削除(裁判) | 25万円(風評被害、名誉棄損の場合は10万円加算) | 25万円(外国法人が相手の場合は10万円加算) |
加害者を特定するための手続き(裁判外) | 12万円 | 無し |
加害者を特定するための手続き(裁判) | 30万円(サイト管理者へのIPアドレス開示、プロバイダへの住所氏名開示を含む)(ログ消去禁止の仮処分を要する場合は10万円加算) | 30万円 (海外の法人等が相手の場合は10万円加算) |
(※阪神総合法律事務所の料金一覧:2024年4月16日時点)
阪神総合法律事務所の訴訟の費用相場は、情報の削除で50万円~となっています。
法律相談料は1時間未満で1万円です。
加害者を特定するための手続きは裁判による場合、着手金と報酬で60万円となりますが、ログ消去禁止の仮処分(投稿者特定の作業を進めるとき、投稿者のアクセスログが消されないように裁判所から「ログの消去禁止命令」を出してもらうこと)を要する場合は着手金に10万円の上乗せ、海外の法人等が相手の場合はさらに10万円上乗せとなります。
裁判外であれば情報の削除も加害者の特定も料金はそれほどでもありませんが、やはり裁判でより確実に、となると料金は上がってしまいます。
事務所名 | 阪神総合法律事務所 |
住所 | 〒530-0044 大阪府大阪市北区東天満宮1-11-13 AXIS南森町601 |
電話番号 | 06-6352-2020 |
営業時間 | 9:30~17:30 |
問い合わせ | 06-6352-2020 |
アクセス | JR東西線大阪天満宮駅8号出口すぐ(GoogleMap) |
料金 | 50万円〜 |
特徴 | 先人たちが血のにじむ思いで作り上げた人類の財産である法律。そこに込められた正義・公平・人権という普遍的な価値の実現を、関わるすべての「仲間」とともに目指している。 |
公式HP | https://www.hanshin-sogo.jp/ |
Authense法律事務所 : 275,000円~(東京・神奈川・千葉・大阪)
Authense法律事務所は東京・千葉・神奈川・大阪に7カ所のオフィスをもつ法律事務所です。
(Authense法律事務所公式サイトより引用)
相談料 | 初回60分まで0円 ※相談内容によっては初回から有料 |
削除請求プラン | |
着手金 | 55,000円(税込) |
コンテンツプロバイダに対する開示請求プラン |
|
着手金 |
165,000円〜(税込) |
報酬金 | 110,000円(税込) |
経由プロバイダに対する発信者情報開示プラン |
|
着手金 | 165,000円〜(税込) |
報酬金 | 110,000円(税込) |
損害賠償請求プラン |
|
着手金 | 220,000円(税込) |
報酬金 |
得られた経済的利益の22%(税込) |
告訴状作成プラン |
|
着手金 |
440,000円(税込) |
報酬金 |
受理:220,000円(税込) 起訴:220,000円(税込) |
(※Authense法律事務所の料金一覧:2024年4月16日時点)
Authense法律事務所の料金相場は、例えば経由プロバイダに対する発信者情報開示プランでは275,000円となっています。
Authense法律事務所の費用は上記のようにとてもシンプルでわかりやすいので、安心感があります。
この他に事務手数料や、英訳を擁する案件については追加費用が加算されます。
また削除請求は、裁判手続きや仮処分申立手続きによる削除請求の場合、追加着手金165,000円、無事削除された場合には報酬金として165,000円を別途支払う必要があります。
事務所名 | Authense法律事務所 |
住所 | 〒107-6222 東京都港区赤坂9丁目7-1 ミッドタウン・タワー22階(六本木オフィス) |
電話番号 | 03-4590-9000 |
営業時間 | 9:30~20:00 |
問い合わせ | 0120-002-489 |
アクセス | ミッドタウン・タワー22階(六本木オフィス)(GoogleMap) |
対応地域 | 東京・神奈川・千葉・大阪に合計7つのオフィス |
料金(税込) | 275,000円〜 |
特徴 | 様々な士業のプロフェッショナルを総結集し、あらゆる依頼にワンストップで対応していくサービスを提供している。リーガルサービスはもっと広く、さらに深く、人と社会に向き合うべき、という信念のもと活動している。 |
公式HP | https://www.authense.jp/ |
結の杜総合法律事務所 : 33万円~(仙台・東京)
結の杜総合法律事務所は、仙台市内に本店と1支店、東京に1支店の事務所を運営している、インターネット問題に強い法律事務所です。
(結の杜総合法律事務所公式サイトより引用)
新規の方は初回相談無料 | |
交渉(削除請求,発信者情報開示請求) |
|
着手金 |
55,000円~ |
報酬金 | 着手金と同額 |
仮処分(削除請求,発信者情報開示請求) |
|
着手金 | 110,000円~ |
報酬金 | 着手金と同額 |
民事訴訟(削除請求,発信者情報開示請求) |
|
着手金 | 165,000円~ |
報酬金 | 着手金と同額 |
刑事告訴 | |
1通 | 55,000円~ |
(※結の杜総合法律事務所の料金一覧:2024年4月16日時点)
結の杜総合法律事務所の訴訟の費用相場は、33万円〜となっています。
また、新規の方は初回の相談料が無料になります。
トラブル解決にあたっては、今後の流れや実際にかかる料金等を事前に丁寧に説明してくれ、納得した上で申し込むので、まずは相談してみるのが良いでしょう。
同事務所はインターネット上の名誉毀損や誹謗中傷に関する案件を多数扱ってきており、国内のプロバイダ等はもちろん、海外に拠点をおく大手の運営会社(Google,Amazon,Facebook,Twitter,2ちゃんねるやその他レビューサイトなど)への対応実績も多数あるため、安心して任せることができます。
事務所名 | 結の杜総合法律事務所 |
住所 | 〒980-0022 宮城県仙台市青葉区五橋1丁目1−17(本店) |
電話番号 | 022-797-0741 |
営業時間 | 9:00〜17:15 |
問い合わせ | http://yuinomori-law.com/contact/ |
アクセス | 仙台市営地下鉄五橋駅北4出口より徒歩2分(本店)(GoogleMap) |
対応地域 | 仙台市内に本店と1支店、東京に1支店 |
料金 | 33万円〜 |
特徴 | 担当する弁護士は女性・男性どちらも希望可能なので相談しやすい。土曜・夜間相談にも対応している。 |
公式HP | http://yuinomori-law.com/ |
誹謗中傷の訴訟費用の料金相場を比較
誹謗中傷の訴訟費用の料金相場を表にまとめました。
法律事務所名 | 費用 |
相談料 | 地域 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
ベリーベスト 法律事務所 |
440,000円〜 | 初回無料/60分 2回目以降5,500円/30分 |
北海道から沖縄まで、国内74拠点 ミャンマー バングラデシュ |
・様々な分野における豊富な実績があり、各分野の専門的な知識やノウハウを蓄積および共有しているため、質の高いサービスが期待できる。 |
パロス 法律事務所 |
200,000円〜 | 初回法律相談無料 | 東京(渋谷区) | ・インターネット上の紛争や、労働問題、ベンチャー企業の法的支援などに 力を入れている法律事務所。 |
東京みらい 法律事務所 |
260,000円〜 | 11,000円/60分 ※1時間を超えると30分以ごとに5,500円を加算 ※相談からそのまま受任に至った場合,相談料はかからない |
東京(千代田区) | ・ネット掲示板等で自分や自分の会社などの名誉を毀損する記事やプライバシーを暴露する記事が掲載された場合どうすればよいか、また記事を掲載した者の素性も分からないといった場合にどのような方法がとれるのかについて相談に応じてくれる。 |
咲くやこの花 法律事務所 |
250,000円〜 | 初回5,500円/30分 2回目以降11,000円/30分 |
大阪(西区) | ・「1、明確な説明、親切な対応、相談しやすい弁護士 2、常に企業側の立場でトラブルを予防、解決3、現場の問題解決力でNo1を目指す」という3つのビジョンを掲げ、企業のトラブルをなくし、強い企業づくり、幸せな職場づくりに貢献する、という理念のもと対応してくれる。 |
長友国際 法律事務所 |
250,000円〜 | 5,500円/60分 | 北海道(札幌市) | ・記事の削除請求,発信者情報開示請求,損害賠償請求や刑事告訴など,依頼者にとって最適な解決方法を提案してくれる。 |
阪神総合法 律事務所 |
500,000円〜 | 10,000円/60分 ※30分以内に終わった場合は5,000円 |
大阪(北区) | ・個人の法律相談はもちろん、企業の顧問弁護士として信頼できる相談相手となり、丁寧にわかりやすく対応してくれる。 |
Authense 法律事務所 |
275,000円〜 | 初回無料/60分 ※60分を超えた場合は、5,500円/30分 ※相談内容によっては初回から有料 |
東京(新宿区・中央区・港区・足立区) 神奈川(横浜市) 千葉(中央区) 大阪(北区) |
・リーガルベンチャーとして16年の実績を重ね、その経験のもと2005年に運営開始した法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」は、日本最大級の法律相談サイトに成長している。 |
結の杜総合 法律事務所 |
330,000円〜 | 初回無料/60分 東京支店は初回5,500円/50分 2回目以降5,500円/30分 ※正式な依頼となった場合、相談料は無料 |
宮城(仙台市) 東京(中央区) |
・「杜の都で、人々の笑顔を結ぶ」そんな事務所でありたい、依頼者の抱える様々な問題を解決し、不安に満ちていた依頼者を笑顔にしていきたい、そんな思いで対応してくれる。 |
ベリーベスト法律事務所は、削除請求や発信者情報開示の訴訟を起こすときの着手金に22万円〜、さらに訴訟後の報酬金に22万円〜で、合計44万円〜の費用相場でした。
パロス法律事務所は、記事の削除・IPアドレス等開示請求・氏名住所等開示請求のそれぞれに関して、着手金15万円〜、成功報酬5万円〜で、合計20万円〜の費用がかかります。
東京みらい法律事務所では、着手金および報酬は訴訟により得られた経済的利益の大きさに対して、一定の割合で発生するシステムでした。
経済的利益が300万円以下の場合、着手金は利益の8%×1.1、報酬金は利益の16%×1.1で算出されます。
例えば100万円の経済的利益を得たなら、着手金は8万8000円、報酬金は17万6000円ということになり、合計金額は26万4000円となります。
咲くやこの花法律事務所は法人向けサービスとして誹謗中傷の相談を受け付けており、交渉により相手に100万円の損害賠償を支払わせたときの例では、着手金と報酬金はそれぞれ15万円と10万円になり、合計は25万円となります。
長友国際法律事務所の費用は、記事の削除請求のみなら着手金が20万円、報酬金が1件につき5万円で、合計25万円です。
阪神総合法律事務所の費用相場は、情報の削除を求める裁判を起こす場合、着手金と報酬金はそれぞれ最低25万円づつかかり、合計50万円〜となります。
Authense法律事務所は色々プランがありますが、例えば経由プロバイダに対する発信者情報開示プランでは、着手金165,000円、報酬金110,000円の、合計275,000円です。
結の杜総合法律事務所は削除請求・発信者情報開示請求に関して、それぞれ民事訴訟を起こす場合の費用は、着手金165,000円〜、報酬金は着手金と同額です。ですので合計は33万円〜ということになります。
上記の料金は訴訟の内容などが各事務所で異なっていたりするので、あくまで目安と考えてください。
誹謗中傷の訴訟を起こす際の法律事務所の選び方
誹謗中傷の訴訟を起こそうと思っても、数ある法律事務所の中からどこを選んだら良いのか迷うところですよね。
訴訟を起こすことは大抵の人にとって人生にそう度々あるものではなく、何を基準に選べばいいのかわからないものです。
そこでここでは誹謗中傷の訴訟を起こすための法律事務所の選び方について、「こんな視点で選んでみては?」という基準をご紹介したいと思います。
安心感を重視するなら大手の法律事務所を選ぶ
訴訟を起こす際は弁護士の力量が勝訴の要素の1つです。
そのため、安定感のある大手の法律事務所を選びたいという方も多いことでしょう。
大手の法律事務所であれば実績も期待でき、所属弁護士の数も多いので安心して任せることができます。
大手の法律事務所を選ぶなら、ベリーベスト法律事務所がおすすめです。
ベリーベスト法律事務所は所属弁護士が約360名もおり、実績も70万件以上、日本全国だけでなく海外にも拠点のある非常に大規模な法律事務所です。
また、各分野に経験豊富な弁護士を中心に構成された専門チームが存在し、相談にはその分野に精通した専門チームが対応してくれるので、安心して任せることができます。
ネット上のトラブルに経験豊富な法律事務所を選ぶ
パロス法律事務所ではネット上の誹謗中傷などの問題に積極的に取り組んでおり、「ネットイージス.com」という専用の窓口があります。
(引用:パロス法律事務所 ネットイージス.com)
パロス法律事務所の代表弁護士はインターネット上の誹謗中傷やプライバシー侵害などについて特に力を入れて活動してきた実績があり、これまで裁判所に申立てをした件数は100件を超え、インターネット上の被害についての取扱件数は弁護士の中でもトップクラスに属しています。
専用窓口を設けていることからもこの問題に対する情熱がうかがえ、経験も豊富なので、誹謗中傷の訴訟について頼りになる弁護士事務所としておすすめです。
法律事務所名 | 強み |
ベリーベスト法律事務所 | 企業法務・相続問題・離婚問題など幅広い分野に対応している 各分野に専門チームがある |
パロス法律事務所 | ネットイージス.comという誹謗中傷専用の窓口がある |
東京みらい法律事務所 | 一般民事、刑事等幅広い案件を取り扱っている |
咲くやこの花法律事務所 | 企業法務に特に強い弁護士が揃っている |
長友国際法律事務所 | 国際案件に強い弁護士が揃っている |
阪神総合法律事務所 | 企業法務に強みを持っている |
Authense法律事務所 | 一般民事全般、企業法務全般、不動産法務など幅広い分野に対応している |
結の杜総合法律事務所 | インターネット問題に強い法律事務所と明記されている |
訴訟費用を安くする方法
誹謗中傷の訴訟を起こしたいが訴訟費用が心配、という方もいると思います。
そこで次に、訴訟費用を安く抑える方法についてご紹介します。
訴訟の項目を減らす
訴訟費用を安くする方法として、訴訟の項目を減らすという方法があります。
誹謗中傷の訴訟項目としては主に削除請求、発信者情報開示請求、損害倍相請求の3つがあります。
損害賠償請求をするためには発信者が匿名の場合、発信者を特定する必要があります。
ですので損害賠償請求するには、たいてい発信者情報開示請求も必須になってきます。
削除請求、発信者情報開示請求、損害賠償請求のそれぞれで着手金と報酬を支払う法律事務所が多いです。
また、記事の削除については1件ごと、1アカウントごと、1urlごとなどで料金が発生してきます。
まずは悪意ある投稿に対して自分がどうしたいのか、かかる費用や訴訟を起こすことで得られるメリットなどについて吟味してみましょう。
その上で、どこまでなら許容範囲か、どこからを訴訟の対象とするのかの線引きをし絞り込むことで、費用を抑えることができると思います。
弁護士費用の安い法律事務所を利用する
各法律事務所の料金相場を見てわかるように、事務所により結構な料金の開きがある印象です。
報酬の計算の仕方も固定の金額が決まっているところ、得られた経済的利益に対しての割合で計算するところ、着手金と同額、削除から損害賠償請求までのパッケージが用意されているところなど、様々です。
また、地方の法律事務所の場合、ほとんどのインターネットプロバイダの本社が東京にあるため,裁判手続きのための出張旅費等の実費が別途必要になってきたりします。
インターネット上の誹謗中傷の訴訟では、海外の大手運営会社に申し立てをしなければならないことも多く、その分費用が上乗せされたりします。
詳しい料金については個々の事例で変わってくると思われるので、初回の無料法律相談を活用するなどしていくつかの法律事務所で大体の料金について問い合わせた上、比較検討するといいかもしれません。
まとめ
誹謗中傷の訴訟費用の料金相場をご紹介してきました。
誹謗中傷の訴訟費用の料金相場は20万円~100万円程度でした。
訴訟で得られた経済的利益が大きいほど、報酬として支払う金額は大きくなる傾向です。
法律事務所の選び方としては、安心感を求めるなら大手、またネット上のトラブルを数多く取り扱ってきたところがおすすめです。
訴訟費用を安くする方法としては、例えば削除請求ならどの投稿を訴訟の対象とするのかを絞り込むこと、また訴訟の種類についても、記事を削除したいのか、発信者情報開示を求めるのか、さらにその発信者情報をもとに損害賠償請求したいのかなど、自分がどうしたいのかをよく吟味して決めていくことで、費用を抑えることができると思います。
また、各法律事務所で費用の算出方法が様々で料金の開きもあるので、よくリサーチして費用の安い法律事務所を選ぶと良いでしょう。
ネット上の誹謗中傷に対処する方法はいろいろあるので、もし自分が当事者になってしまったら、まずはいろいろ情報を集めてみましょう。
公的な相談窓口や法律事務所の無料相談なども利用して、こうした被害に数多く対応してきた専門家や弁護士の意見を聞きながら、自分はどう対処したいのかを決めていくといいのではないでしょうか。
誹謗中傷の訴訟費用の比較表
画像 | ||||||||
名称 | ベリーベスト法律事務所 | パロス法律事務所 | 東京みらい法律事務所 | 咲くやこの花法律事務所 | 長友国際法律事務所 | 阪神総合法律事務所 | Authense法律事務所 | 結の杜総合法律事務所 |
費用 | 440,000円〜 | 200,000円〜 | 260,000円〜 | 250,000円〜 | 250,000円〜 | 500,000円〜 | 275,000円〜 | 330,000円〜 |
相談料 | 初回無料/60分 2回目以降5,500円/30分 |
初回法律相談無料 | 11,000円/60分 ※1時間を超えると30分以ごとに5,500円を加算 ※相談からそのまま受任に至った場合,相談料はかからない |
初回5,500円/30分 2回目以降11,000円/30分 |
5,500円/60分 | 10,000円/60分 ※30分以内に終わった場合は5,000円 |
初回無料/60分 ※60分を超えた場合は、5,500円/30分 ※相談内容によっては初回から有料 |
初回無料/60分 東京支店は初回5,500円/50分 2回目以降5,500円/30分 ※正式な依頼となった場合、相談料は無料 |
特徴 | 「お客様の最高のパートナーでありたい。」という願いが、「Very best = 最高の」という事務所名に込められており、所員一丸となって問題解決に当たってくれる。 | 「掲示板に誹謗中傷を書き込まれた」「掲示板やSNSに個人情報を書き込まれてしまった」などの被害に、記事の削除や投稿者特定を行い、解決を提案してくれる。 | 1、親身に対応 2、即座に対応 3、的確に対応 この3つを心がけ、最高のリーガル・サービスの提供を目指している。 | 豊富な判例知識とノウハウのある”特に”誹謗中傷に強い弁護士が、トラブルにスピード対応、早期解決にあたってくれる。 | インターネットトラブル事件について多数の解決実績があり,削除請求や発信者情報開示請求などの手続きを迅速に行うノウハウがある。 | 2名の弁護士が在籍しており、企業の顧問契約サービスや企業法務全般、個人の法律相談については離婚トラブルや相続、交通事故など幅広く対応してくれる。 | 「すべての依頼者に最良のサービスを」という理念のもと、対応してくれる。シンプルでわかりやすい料金体系で、各プラン初回の相談60分が無料となっている。 | 親身でわかりやすく、そして依頼者にとって最適な解決の道をともに歩む、そんなサービスを提供してくれる。 |
地域 | 北海道から沖縄まで、国内74拠点 ミャンマー バングラデシュ |
東京(渋谷区) | 東京(千代田区) | 大阪(西区) | 北海道(札幌市) | 大阪(北区) | 東京(新宿区・中央区・ 港区・足立区) 神奈川(横浜市) 千葉(中央区) 大阪(北区) |
宮城(仙台市) 東京(中央区) |
関連記事
当サイトでは、債務整理の他、弁護士・法律関連士業に依頼する場合の費用相場をまとめています。
「過払い金請求にかかる費用の相場」や「退職代行業者の料金相場」等も参考に。
また、士業関係に関する記事は他にもございますので参考にしてくださいね。
ここにコンテンツを入力します。