セキュリティの強化を行ったり、緊急時のデータ管理に最適な対応策として仮想デスクトップ(VDI)というものがあります。
しかしながら、このサービスは様々な業者が提供しており、それぞれ良い点悪い点があります。
行っている業務にマッチしないVDIだったり、無駄なコストだけを歳出しているような状態になることも少なくなく、適切な料金相場で業者を選ぶことが大切です。
この記事では、仮想デスクトップの料金相場や業者の選び方、安く利用する方法について解説します。
仮想デスクトップ(VDI)とは何か?
仮想デスクトップ(VDI)とは、ローカル環境にiOSのようなOSやアプリケーションを置かずに、サーバー上に置くことで、リモートから権限を持つ人が自由に操作できることが大きな特徴です。
仮想化の方法や構成の違いによって様々な種類があり、それを正しく知って利用することが重要です。
仮想デスクトップ(VDI)のメリットは?
仮想デスクトップ(VDI)のメリットは大きく3つあります。
- アプリケーションなどをサーバー上でしっかり管理できるため、今までシステムを管理している人は、端末管理をしなくていい
- ローカルデバイスにデータを保管せず、ウイルスや何かしらの損出が出ても業務に対するダメージが小さい
- インターネット環境があればどこからでもPCひとつでアクセスできるため、リモートワークなどの現代の働き方改革に向いている
一つ目に関しては、システム管理者にとって端末の管理はとても負担がかかることであり、規模が大きくなればなるほどそれは顕著に現れます。
また、二つ目に関しては、大災害などでローカルデバイスにダメージを受けたとしてもデータはサーバー上にあるので安心できます。
三つ目は、どこでもいつでも権利者であればログインできるため働き方改革に貢献できます。
仮想デスクトップ(VDI)導入までの流れ
仮想デスクトップを導入するまでの流れは以下のようになっています。
これらはあくまで参考であり、実際の流れとは異なることもあるのでご了承ください。
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STEP1
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STEP2問い合わせ、ヒアリング導入の目的や要件、現行システムの問題点などを話し合い、仮想デスクトップの導入が適切かどうかを検討します。
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STEP3現行システムの検証現在のシステム環境を詳細に調査し、導入に必要な要件や課題を洗い出します。
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STEP4デモ機による検証、弊社内検証仮想デスクトップを実際に使って、機能やパフォーマンスなどを確かめます。
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STEP5システム基本設計、移行手順作成導入するシステムの基本設計を行います。運用構想のすり合わせや移行計画の作成なども含みます。
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STEP6システム構築、本移行作業システムの構築が完了した後、現行システムから新しい環境への移行作業を行います。
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STEP7導入時サポート、運用サポート導入後は、運用・管理を行います。業者によってはトラブルシューティングやセキュリティ対策などのサポートを提供しています。
(ESCO公式より参考事例)
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基本的にお問い合わせからヒヤリングで現状を聞き取りし、そこからどのような仮想デスクトップが良いかを選択していく流れになります。
また(5)のシステム基本設計がすでにされているサービスもあり、それらを選ぶメリットとして、早く導入まで移れるという点が挙げられます。
反対に、カスタマイズ性能は下がるため、運用に不満が出てくる可能性があるのが欠点です。
仮想デスクトップ(VDI)の種類
仮想デスクトップの種類は大きく分けて4つあります。
VDI方式(仮想PC方式)
参考リンク:大塚商会
「1デバイス1仮想OS」を基本とした物理サーバー上に複数のOSを準備し、ローカルのPCからそれぞれに繋ぐといった形式です。
少し難しいですが、一般的な構成として物理サーバー、仮想基盤、OS、アプリケーションなどを利用するでしょう。
仮想マシンにOSをインストールし、自分の端末でそれに接続し、他の端末は基本的にそれとは別の仮想マシンと接続するという感じになっています。
SBC方式(サーバーデスクトップ共有方式)
参考リンク:大塚商会
「OSやアプリケーションに複数人がアクセスして利用する」ことを前提としたサーバーにインストールされたOSなどを共有する方式です。
使う側は、リモートデスクトップ形式で映像通信によって操作します。
この形式に対応したアプリケーションを使わなくてはいけないため自由度はVDI方式と比べると落ちますが、サーバーのCPUやメモリの容量効率は良いため比較的安く利用できます。
データレスクライアント方式
PC内のデータファイルのみをクラウドにアップロードし、手元のPCにはデータが存在しない状態を作る方式です。
ファイルがローカルに存在しているかのように見えたり操作ができるので、使用感が変わらないのが特徴ですね。
ダブルクリックしたファイルのみをクラウドからダウンロードするので、ネットワーク負荷がかからずストレスがかかりにくいです。
サーバーレスですぐに使い始められるので、コスト面に大きなアドバンテージがあります。
DaaS方式(パブリッククラウド方式)
「サーバーをネットのクラウド上に置き換えた」方式です。
最近流行しているクラウドサービスのような感じですね。
これは、自社サーバー内でクラウド情報を保存するか、外部のクラウドサービスに委ねていくのかの違いがあり、それでも費用が大きく異なります。
参考:BOX
今回ご紹介しているサービスがどれに該当するかまとめましたので参考にしてください。
VDI方式 | Azure Virtual Desktop、Shadow Desktop |
SBC方式 | Oracle VM VirtualBox、VMware Horizon Cloud |
データレスクライアント方式 | Shadow Desktop |
Daas方式 | クラウドデスクトップ |
仮想デスクトップ(VDI)の料金相場:月額制728円〜/買い切り〜154,000円
それでは、仮想デスクトップの相場価格をご紹介します。
相場価格としては、月額728円〜154,000円(買い切り)と様々です。
様々なオプション付きのものが多いためぜひ参考にして比較してみてください。
Shadow Desktop:月額950円~
(※Shadow Desktop公式サイトより引用)
Shadow Desktopの価格は、月額950円から利用できます。
初期費用 | なし |
月額費用 | 950円(税抜)/ライセンス |
年額費用 | 11,400円(税抜)/ライセンス |
料金プラン(税込) | 1,045円~ |
無料トライアル | あり(30日間) |
提供形態 | クラウド形式 |
導入方法 | 要問合せ |
(※Shadow Desktopの料金一覧:2023年6月9日時点)
Shadow Desktopは、PC内のファイルデータを自動的にクラウドへアップロードする仮想デスクトップです。
手元にはデータが存在していないのに、ファイルアイコンは表示されており、ダブルクリックするとクラウドからダウンロードして開きます。
FAT PCと使用感が変わらないのに、データはすべて暗号化されて保存されており、対策がしっかりとられています。
導入は要問合せとなっていますが、サーバーレスなので比較的スピーディーに構築でき、別途様々なオプションを付けることができます
運営会社名 | アップデータ株式会社 |
会社住所 | 〒101-0045 東京都千代田区神田鍛冶町3-5-8 KDX神田北口ビル 7F |
電話番号 | 03-6853-7800 |
形式 | クラウド型 |
料金 | 月額950円~ |
お問い合わせ | https://www.shadowdesktop.jp/support/contact/ |
特徴 | サーバー不要。既存PCがそのまま利用できるので、今すぐ・誰でも使用することができます。 |
公式HP | https://www.shadowdesktop.jp/ |
Azure Virtual Desktop:月額728円〜
(※Azure Virtual Desktop公式サイトより引用)
Azure Virtual Desktopの価格は、月額728円で利用できます。
(※Azure Virtual Desktop公式サイトより引用)
初期費用 | 0円(Microsoft 365のユーザーの場合) 約1,325円(アプリ購入の場合) |
料金プラン | 月額728円〜 |
無料トライアル | あり(12ヶ月) |
提供形態 | クラウド形式 |
導入方法 | 要問合せ |
(※Azure Virtual Desktopの料金一覧:2023年4月16日時点)
Azure Virtual Desktopは、Windows10/11のデスクトップ上で利用できる仮想デスクトップです。
PCの他にもスマートフォンやタブレットにも対応しており、柔軟に利用できます。
また、初期費用がMicrosoft 365の場合、0円から始めることができるため、コスト削減ができます。
導入には問い合わせが別途必要になるため、個人単位での利用でも注意が必要です。
Azure Virtual Desktop
公式サイトはこちら
運営会社名 | 日本マイクロソフト株式会社 |
会社住所 | 〒108-0075 東京都港区港南 2-16-3 品川グランドセントラルタワー |
電話番号 | 0120-167-400 |
形式 | クラウド型 |
料金 | 月額728円〜 |
お問い合わせ | https://azure.microsoft.com/ja-jp/contact |
特徴 | Windows11とMicrosoft365ユーザー向けに完全に最適化された仮想デスクトップです。 |
公式HP | https://azure.microsoft.com/ja-jp/ |
クラウドデスクトップ:月額1,200円〜
(※クラウドデスクトップ公式サイトより引用)
クラウドデスクトップの価格は、月額1,200円で利用できます。
(※クラウドデスクトップ公式サイトより引用)
初期費用 | 要問合せ |
料金プラン | 要問合せ 月額1,200円ほど(1仮想デスクトップあたり) |
無料トライアル | 要問合せ |
提供形態 | クラウド形式 |
導入方法 | 要問合せ |
(※クラウドデスクトップの料金一覧:2023年4月16日時点)
クラウドデスクトップは、デスクトップ上でいつでも利用できる仮想デスクトップです。
PCに対応しており、価格が1仮想デスクトップあたりで設定されているので、個人単位での利用にはおすすめです。
クラウドデータを利用するため、端末のスペック問わずにポケットWiFiでもしっかり利用することができます。
しかし、初期費用やトライアルに関しては要問合せとなっており、注意が必要です。
運営会社名 | 株式会社アイドマ・ホールディングス |
会社住所 | 〒171-0022 東京都豊島区南池袋2-25-5 藤久ビル東5号館 4F |
電話番号 | 03-5985-8290 |
形式 | クラウド型 |
料金 | 月額1,200円〜 |
お問い合わせ | https://www.crowd-desktop.jp/#contact |
特徴 | ログインしたらすぐに使える簡単・安心の仮想デスクトップです。 |
公式HP | https://www.crowd-desktop.jp/ |
Oracle VM VirtualBox:154,000円
(※Oracle VM VirtualBox公式サイトより引用)
Oracle VM VirtualBoxの価格は、買い切りで154,000円で利用できます。
(※Oracle VM VirtualBox公式サイトより引用)
初期費用 | 要問合せ |
料金プラン(税込) | 0円(オープンソースの場合) 154,000円(エンタープライズ版の場合) +保守費用33,880円 |
無料トライアル | あり(1ヶ月) |
提供形態 | パブリッククラウド形式 |
導入方法 | 要問合せ |
(※Oracle VM VirtualBoxの料金一覧:2023年4月16日時点)
Oracle VM VirtualBoxは、オープンソースでサーバー環境を構築する仮想デスクトップです。
オープンソース版では無料ですが、誰でも利用できる環境へアクセスができます。
また、エンタープライス版では、自社などに特設のパブリッククラウドを構築し、そこで権限を持っている人同士がアクセスし、複数のオペレーションシステムを可能にしています。
導入には要問合せとなっており、価格も高いことから規模のでかい会社などでの利用に向いています。
Oracle VM VirtualBox
公式サイトはこちら
運営会社名 | 日本オラクル株式会社 |
会社住所 | 〒107-0061 東京都港区北青山2-5-8 オラクル青山センター |
電話番号 | 050-3615-0035 |
形式 | オンプレミス型 |
料金 | 買い切りで154,000円 |
お問い合わせ | https://www.oracle.com/jp/corporate/contact/ |
特徴 | 個人およびビジネスでの使用は完全に無料で、商用利用にはライセンス購入が必須です。 |
公式HP | https://www.oracle.com/jp/ |
VMware Horizon Cloud:月額776円〜
(※VMware Horizon Cloud公式サイトより引用)
VMware Horizon Cloudの価格は、1ヶ月で776円から利用できます。
(※VMware Horizon Cloud公式サイトより引用)
初期費用 | 0円 |
料金プラン | 要問合せ
5.79ドル:776円ほど(スタンダード) 10.71ドル:1,435円ほど(エンタープライズ) |
無料トライアル | あり:1ヶ月 |
提供形態 | クラウド形式 |
導入方法 | 要問合せ |
(※VMware Horizon Cloudの料金一覧:2023年4月16日時点)
VMware Horizon Cloudは、様々な種類のクラウドに対応している万能の仮想デスクトップです。
Microsoftのみならず、IBM Cloudでも利用でき、データの送受信がとても簡単にできます。
海外の会社ですが、導入している企業にニトリやロッテなど日本の大手企業があり、信頼度の高さもうかがえます。
価格も安めで、個人単位でも導入しやすい価格になっています。
VMware Horizon Cloud
公式サイトはこちら
運営会社名 | ヴイエムウェア株式会社 |
会社住所 | 〒108-0023 東京都港区 芝浦 3 – 1 – 1 田町ステーションタワー N 18階 |
電話番号 | ー |
形式 | クラウド型 |
料金 | 月額776円〜 |
お問い合わせ | https://www.vmware.com/jp/company/… |
特徴 | 仮想デスクトップとアプリケーションを提供しています。 |
公式HP | https://www.vmware.com/jp.html |
仮想デスクトップの料金相場比較 まとめ
仮想デスクトップサービスの料金と特徴を以下の表にまとめてみました。
サービス名 | 初期費用 | 料金プラン | 無料トライアル期間 | 割引など | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
Shadow Desktop |
0円 | 月額950円~ | あり(30日間) | 特になし | ・クラウド形式 ・導入方法は問合せ必須 ・大量のデータ送受信・保管に最適 |
Azure Virtual Desktop |
アプリ購入時1,300円 Microsoftユーザー 0円 |
月額728円〜 | あり(12ヶ月) | 不定期(6%OFFなど) | ・クラウド形式 ・導入方法は問合せ必須 ・PC、スマホ、タブレットに対応 |
クラウド デスクトップ |
要問合せ | 月額1,200円〜(要問合せ) | 要問合せ | 長期契約割引 (月額費用の3ヶ月分割引) |
・クラウド形式 ・導入方法は問合せ必須 ・個人単位の価格設定 |
Oracle VM VirtualBox |
要問合せ | 0円(オープンソースの場合) 154,000円(エンタープライズ版の場合) +保守費用33,880円 |
あり(1ヶ月) | 特になし | ・パブリッククラウド形式 ・導入方法は問合せ必須 ・大規模の会社の環境構築に最適 |
VMware Horizon Cloud |
0円 | 要問合せ 5.79ドル:776円ほど(スタンダード) 10.71ドル:1,435円ほど(エンタープライズ) 12.50ドル:1,672円ほど(ユニバーサル) |
あり(1ヶ月) | 特になし | ・クラウド形式 ・導入方法は問合せ必須 ・Microsoftのみならず、IBM Cloudでも利用可能 |
価格を比較してみると、Azure Virtual Desktopが月額728円から利用できるのが最安値となっています。
また、最高値としては、Oracle VM VirtualBoxが154,000円で買い切りとなっています。
サービスによって様々な価格設定がされており、初期費用があるものから初期費用0円で月額制のものまであります。
無料トライアル期間も一年あるものから全くないものまであるのでサービスを選ぶのに慎重な選択が必要です。
仮想デスクトップ(VDI)の選び方
仮想デスクトップを選ぶときに必要なことは何でしょう。
選ぶ際のポイントを3つご紹介します。
規模で選ぶ
仮想デスクトップは、価格を見て分かるように、明らかに個人向けではないサービスもあり、規模をよく理解してから選定することが必須です。
また、導入の目的をしっかりしてから選ぶようにもしましょう。
引用:VMware
画像のように、VMware公式サイトをみると大企業向けにサービスが構築されているのもあり、様々な大企業が導入しています。
具体的には、情報漏洩対策なのか、ワークスタイルの変化に対応したものなのか、外出時にも仕事ができるようにしたいのか、理由は様々ですが、目的をはっきりさせて、それは個人単位なのか、会社全体なのかを理解しておきましょう。
以下に今回紹介したサービスの推奨規模をまとめました。
サービス名 | 推奨規模 |
Azure Virtual Desktop | 個人 |
クラウドデスクトップ | 個人 |
Oracle VM VirtualBox | 会社 |
Shadow Desktop | 会社 |
VMware Horizon Cloud | 会社 |
形式で選ぶ
サービスの利用方法は画像のように大きく分けて二つあります。
引用:NTTビズリンク
サービス提供企業のサーバー上で仮想デスクトップを利用する方法。
自社でのサーバーの準備がいらないため、初期費用が抑えられます。
また、すぐに始めることができたり、個人単位からの利用ができるので、運用がしやすいメリットがあります。
しかし、自社での状況に合わせて、サーバーをカスタマイズができないというデメリットもあります。
今回ご紹介した中で言えば、クラウドデスクトップがどこでも株式会社が運用しているサーバー上でクラウド型としてサービスを利用でき、すぐに簡単に始めることができます。
自社内でデスクトップの仮想環境を構築する方法。
サーバーの処理能力を自社専用のものにカスタマイズでき、運用も自社が行うため、セキュリティの面でも比較的安全です。
しかし、初期費用と始めるまでの時間がかかってしまうため、初めの打ち合わせや目的を明確にしてからの利用がおすすめです。
今回ご紹介した中で言えば、Oracle VM VirtualBoxが特に、自社に合わせてサーバー構築から行ってくれるので、カスタマイズできますが、スピード感はどうしてもクラウド型と比べて落ちてしまいます。
以下に今回ご紹介したサービスがどちらに当てはまるかをまとめました。
サービス名 | 形式 |
Azure Virtual Desktop | クラウド型 |
クラウドデスクトップ | クラウド型 |
Oracle VM VirtualBox | オンプレミス型 |
Shadow Desktop | クラウド型 |
VMware Horizon Cloud | クラウド型 |
コストで選ぶ
仮想デスクトップを選ぶ際に、メモリ容量やストレージなどを明確にし、必要な機能や状況を確認してください。
そこからクラウド型が合っているのかオンプレミス型が適しているのかを考え、その際のコストを考えることが大切です。
クラウド型は、利用料に応じて価格が変動していくものや月額制のものが多く、反対にオンプレミス型は環境構築や初期費用がかなりかかることが多いです。
また、導入した後の効果も数値化してみることで、費用対効果を洗い出すことができ、より正確に欲しいサービスを選ぶことができます。
仮想デスクトップを安くする方法
仮想デスクトップを安く購入するにはどのような方法があるのでしょうか。
ここではもっと安く仮想デスクトップサービスを利用する方法を2つご紹介します。
無料期間を利用する
仮想デスクトップサービスには、無料期間が存在するものが多くあります。
写真のように無料期間を利用することでよりやすく使うことができます。
特にクラウド型の仮想デスクトップは、初期費用がかからないものが多く、申し込めば、すぐに始めることができ、無料期間を利用することで、最初の数ヶ月〜一年間は0円で利用することができます。
また、無料期間内でも問い合わせ等に対応してくれるサービスがほとんどであり、有料並みのサービスを無料で受けることができます。
無料が終わり、そのサービスが気に入れば引き続き利用すれば良いですし、変更するならまた新しいサービスを利用すれば無駄なコストをかけずに利用することができます。
割引期間に購入する
仮想デスクトップは不定期で割引されることがあります。
写真のようなキャンペーンを行っていたら、Azureのサービス製品が6%割引で購入することができます。
また、サービス費用が継続的に安くなったり、手数料が無料になったりと割引対象は様々なため、そういったチャンスを見逃さないようにしましょう。
以下に今回ご紹介したサービスの安くする方法をまとめました。
サービス名 | 無料期間の有無 | 割引期間の有無 |
Azure Virtual Desktop | 12ヶ月 | 不定期(6%OFFなど) |
クラウドデスクトップ | 要問合せ | 長期契約割引(月額費用の3ヶ月分割引) |
Oracle VM VirtualBox | 1ヶ月 | 特になし |
Shadow Desktop | 1ヶ月 | 特になし |
VMware Horizon Cloud | 1ヶ月 | 特になし |
まとめ
仮想デスクトップ(VDI)を安くする方法について様々な観点からご紹介してきました。
仮想デスクトップの価格相場は、月額728円〜154,000円(買い切り)と様々です。
月額制では、728円〜1,672円ほどの相場で、Azure Virtual Desktopが728円で最安値でした。
買い切りでは、今回ご紹介した中では、Oracle VM VirtualBoxの154,000円が最高値です。
仮想デスクトップを選ぶポイントとしては使いたい規模で選ぶこと、クラウド型かオンプレミス型かで選ぶ、コストで選ぶことなどがあります。
安くする方法としては、無料キャンペーン期間を積極的に利用することや割引期間に購入することを挙げました。
これらのことを参考にして、ぜひあなたが理想とする仮想デスクトップサービスを選んでください。
仮想デスクトップサービスの比較表
画像 | |||||
サービス名 | Shadow Desktop |
Azure Virtual Desktop |
クラウドデスクトップ | Oracle VM VirtualBox |
VMware Horizon Cloud |
初期費用 | 0円 | アプリ購入時1,300円 Microsoftユーザー 0円 |
要問合せ | 要問合せ | 0円 |
料金プラン | 月額950円~ | 月額728円〜 | 月額1,200円〜(要問合せ) | 0円(オープンソースの場合) 154,000円(エンタープライズ版の場合) +保守費用33,880円 |
要問合せ 5.79ドル:776円ほど(スタンダード) 10.71ドル:1,435円ほど(エンタープライズ) 12.50ドル:1,672円ほど(ユニバーサル) |
無料トライアル期間 | あり(30日間) | あり(12ヶ月) | 要問合せ | あり(1ヶ月) | あり(1ヶ月) |
特徴 | ファイルデータのみを仮想化するので、セキュリティと利便性を両立させており、PCを社外に持ち出したい企業におすすめ。 | Windows10と11で利用できる個人向けの仮想デスクトップ。 | 端末のスペック問わずにポケットWiFiでもしっかり利用できる。個人単位での利用におすすめ。 | オープンソースでサーバー環境を構築するので規模の大きい会社での利用に向いている。 | 日本の大手企業の導入実績のある仮想デスクトップ。価格も安めなので個人でも導入しやすい。 |
割引など | 特になし | 不定期(6%OFFなど) | 長期契約割引 (月額費用の3ヶ月分割引) |
特になし | 特になし |
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