在庫管理システムの料金相場と選び方【各社比較】

在庫管理システムは、商品や資材の在庫や入出庫を管理するためのシステムです。

導入すると、製造業・倉庫業から小売店・ネットショップにいたるまで、様々な現場で業務を効率化できます。

この記事では、在庫管理システムの料金相場や、おすすめの在庫管理システムとその特徴を紹介します。

選び方、安くする方法もまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。

在庫管理システムとは

在庫管理システムとは、企業が抱えている在庫を管理するシステムを指します。

在庫の数量はもちろんのこと、入出荷で増減する在庫の管理もリアルタイムで行えます。

企業によって様々な使い方ができるのも魅力のひとつです。

在庫管理システムの種類

在庫管理システムの中にも種類があり、自社でどのように運用したいかによって使い分ける必要があります。

在庫管理システムの種類について紹介します。

受発注機能と連携できるタイプ

商品を入荷し、販売する企業におすすめのタイプです。

取引先からの注文を受けて出荷した商品や、発注して仕入れた商品をリアルタイムで管理できます。

在庫管理システムを通して社員が簡単に在庫を把握出来るだけでなく、自動で入力されるため打ち間違いなどのミスを回避することが出来ます。

モノの管理に特化したタイプ

企業には多くの備品が保管されています。例えば、事務用品など多くの物品在庫を抱えていると全てを把握しきれないこともあるでしょう。

そんな時はシンプルにモノを管理する機能だけがついた在庫管理システムが最適です。

コンビベースは、モノの管理に特化した在庫管理システムです。

台帳機能だけでなく、貸出機能や入出庫機能も付いていて、社内の物品管理におすすめです。

ネットショップ運営に特化したタイプ

ネットショップを運営していたり、個人でネットショップで商品を販売している方におすすめです。

各モールと連携している在庫管理システムもあり、システムを操作するだけで他のネットショップに出品している情報も変更できて手間を省けます。

TEMPOSTARでは在庫管理だけでなく、商品の発送に関わる部分も自動化できるのが魅力です。

面倒な送り状も自動で発行でき、荷物発送メールまで購入者に自動で送信され便利です。

在庫管理システム導入までの流れ

在庫管理システムの導入は、そこまで難しくありません。

サポート体制が万全な業者ならば、導入前の技術指導もしっかりと行ってくれます。

在庫管理システムを導入するメリット・デメリット

便利な機能の多い在庫管理システムですが、どんなメリットがあるのでしょうか。

在庫管理システムを導入するメリット・デメリットをお伝えします。

在庫管理システムを導入するメリット

まずは在庫管理システムを導入するメリットを見ていきましょう。

既存の業務を効率化できます。

棚卸しや入出荷の手間が大きく減り、人件費などのコスト削減にも繋がります。

在庫管理システムを導入すれば、適切な在庫数の維持が容易になります。

適切な在庫数を維持できれば、会社の機会損失を未然に防げるでしょう。

紙の帳面やExcelでは、リアルタイムに在庫を管理することができません。

在庫の把握ができず、無駄な発注をしてしまう可能性があります。

在庫管理システムがあれば、入出庫と連動してリアルタイムに在庫管理ができるので、受発注ミスも減らせます。

在庫管理システムを導入するデメリット

次に、在庫管理システムを導入するデメリットを見ていきましょう。

在庫管理システムを導入するには、物流現場の規模に応じた初期費用やランニングコストがかかります。

大規模な現場では、非常に高額になりがちです。

物資や取引数が少ない小規模事業者では、思ったほどの業務効率化にならない場合もあります。

見積もりを出してもらったら、コストに見合う価値があるのか、よく検討する必要があるでしょう。

多くの在庫管理システムはパソコンで操作しますが、自社にパソコンが得意な人がいないと真価を発揮できないかもしれません。

在庫管理システムの担当者を雇わなければいけなくなることもあります。

コンビベースのように、導入のためのセミナーを開催している業者もあります。

無料でお試し利用できる在庫管理システムもありますので、まずは試してみるのもよいでしょう。

在庫管理システムの料金相場：0円～990,000円

ここからは在庫管理システムの料金相場をお伝えします。

それぞれの特徴も併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

クラウドトーマスプロの料金相場：165,000円～

（クラウドトーマスプロのHPから引用）

クラウドトーマスプロの料金相場は165,000円～です。

こちらは月額基本料金となっており、利用者がどのような運用をするかによって金額が増減します。

クラウドトーマスプロは、年間100社以上の導入実績がある在庫管理システムです。

顧客の利用状況に合わせたカスタマイズが得意なので、複雑な在庫管理もお手のもの。

賞味期限管理やロット管理も可能なので、衣料品や食品在庫管理も対応可能です。

複数の倉庫もクラウド上で繋げることができ、プロが導入支援・導入後サポートもしてくれるので安心です。

クラウドトーマスプロ
公式サイトはコチラ

コンビベースの料金相場：60,500円～990,000円

（コンビベースのHPから引用）

コンビベースの料金相場は60,500円～990,000円です。

料金に開きがありますが、これは初期導入費用が990,000円～になっているためです。

コンビベースは、導入実績が1,100件を突破している在庫管理システムです。

無料個別オンライン相談会があるだけでなく、デモ版を無料で使用することも可能です。

台帳機能やラベル発行機能などがあり、モノの管理に特化しています。

ユーザーサポートも充実しているので、導入後の運用も安心です。

コンビベース
公式サイトはコチラ

タナヨミの料金相場：62,150円～161,700円

（タナヨミのHPから引用）

タナヨミの料金相場は62,150円～161,700円です。

システム利用料と初期導入費用を含めた相場で、システム利用料は利用者により異なります。

タナヨミは管理システムのみならず、倉庫業務全般のサポートをしてくれる業者です。

利用している企業の成長に合わせたカスタマイズが可能なのが魅力です。

導入前はもちろんのこと、導入後もしっかりとフォローやリモート保守を任せられます。

端末のレンタルも可能で、オプションも豊富で初心者でも使いやすいサービスといえます。

タナヨミ
公式サイトはコチラ

GoQSystemの料金相場：0円～110,000円

（GoQSystemのHPから引用）

GoQSystemの料金相場は0円～110,000円です。

上記は初期費用と月額費用を合わせた相場で、少ない利用量であれば無料で利用できます。

GoQSystemは、これまでに累計40,000以上の企業が使用している在庫管理システムです。

全てのコースを20日間無料でお試しできるだけでなく、利用量が少ない場合は初期費用・月額料金無料で使用することも可能です。

ECサイトやネットショップを運営している方に最適で、メルカリなどへの出品も簡単です。

ヤマト運輸と連携しているため、運送関係の充実したサポートが期待できます。

GoQSystem
公式サイトはコチラ

TEMPOSTARの料金相場：11,000円～121,000円

（TEMPOSTARのHPから引用）

TEMPOSTARの料金相場は11,000円～121,000円です。

商品登録数と受注数のそれぞれに課金があり、足したものが月額料金となります。

TEMPOSTARは、複数のネットショップの在庫管理を効率化できるシステムです。

受注課金の料金制度は、定額か従量課金から選べます。毎月の取引量にムラがある場合や、徐々に事業規模を拡大したい場合などには、従量課金制がおすすめです。

会社の成長に合わせてシステムカスタマイズが可能で、サポート担当者が相談に乗ってくれます。

ネットショップを運営しており、複数のサイトで出品している方などにおすすめのシステムです。

TEMPOSTAR
公式サイトはコチラ

コマースロボの料金相場：5,500円～33,000円

（コマースロボのHPから引用）

コマースロボの料金相場は5,500円～33,000円です。

月間出荷件数が500件以下なら、5,500円の月額基本料金のみでも利用できます。

より出荷件数が多い場合、月額基本料金が11,000円と33,000円のプランがあり、さらに件数に応じた従量課金があります。

コマースロボは、ネットショップを運営している方向けの在庫管理システムです。

950社以上が導入しており、有名な通販サイトと多数連携しています。

在庫管理のみならず、商品の発送通知などの面倒な作業の自動化も可能です。

導入支援から運用支援まで丁寧なサポートが受けられるのも嬉しいポイントですね。

コマースロボ
公式サイトはコチラ

在庫管理システムの料金相場まとめ

紹介した在庫管理システムの料金相場を表にまとめました。

それぞれの特徴も比較しているので参考にしてください。

在庫管理システムの料金相場は0円～990,000円です。

この数字は導入費用も含まれており、月額利用料金だけの料金相場は0円～121,000円です。

導入費用がある業者、月額料金にプラスして従量課金がある業者など、料金プランの特徴は様々です。

基本的にシステムに登録する在庫量や、受注数が多いほど月額費用は高くなります。

在庫管理システムの選び方

在庫管理システムの数は多く、各社それぞれの特徴で勝負しています。

ここでは、在庫管理システムの選び方を解説します。

必要な機能を絞り込む

在庫管理システムは年々進化しており、機能も豊富です。

ですが、便利な機能が多くなるほど使用料金は高くなってしまうもの。

自社に必要な機能を絞り込むことで、在庫管理システムを選びやすくなります。

例えば、コンビベースの在庫管理システムは、オプション機能を組み合わせることで幅広い業務に対応できます。

在庫管理以外の機能が自社にとって必要かどうかを考えましょう。

セキュリティも重視する

在庫管理システムでは、自社が抱えている商品数や仕入れ額など、数多くのデータを登録することになります。

在庫データは大切な企業情報なので、情報漏洩させないためにもセキュリティがしっかりしているシステムを選びましょう。

コマースロボでは、丁寧なサポートと万全なセキュリティサービスを受けることが可能です。

情報のバックアップもされているので、不測の事態が起きても安心ですね。

サポート体制があるか確認する

在庫管理システムは、導入時だけでなく、導入後にもトラブルは起こるものです。

使用しているうちに「こんな機能が欲しい」「カスタマイズしたい」といった要望も出てきます。

そんな時に気軽に相談でき、親切に対応してくれる業者を選びましょう。

タナヨミでは遠隔でリモート対応できるように設定してくれるオプションサービスがあります。

遠隔サポートがあれば、急いで確認したいことがあってもすぐに対応してもらえるメリットがあります。

在庫管理システムを安く利用する方法

在庫管理システムは基本的に月額利用料を支払う所が多く、ランニングコストがかさみます。

少しでも安く利用するにはどうしたらいいのでしょうか。

キャンペーンを利用する

それぞれの業者で開催されているキャンペーンを利用すると、お得に契約できます。

導入したいシステムでキャンペーンが開催されていたら、ぜひ利用してみましょう。

GoQSystemはかなり規模の大きい業者なので、割引制度が充実しています。

新規利用者だけでなく、かつてGoQSystemを利用していた方向けの割引制度も用意されてるのでチェックしてみてください。

IT導入補助金を使う

IT導入補助金を利用して補助金を貰える場合があります。

中小企業が新たなツールを利用する時など、条件に合った場合に補助金が支給される制度です。

TEMPOSTARでは、IT導入補助金制度を使うことで導入費用の4分の3を補助して貰えます。

他のシステムを利用する場合も、見積もりの時点でIT導入補助金制度を利用できないか相談してみるとよいでしょう。

IT導入補助金についてさらに詳しく知りたい場合は、IT導入補助金2024のサイトをご覧ください。

TEMPOSTARでは、IT導入補助金2024の交付申請はすでに終了していますが、今後も同様の補助金が実施された際は利用してみましょう。

在庫管理システムの料金相場と選び方、安くする方法

在庫管理システムの、初期導入費用を除いた月額利用料金の料金相場は0円～121,000円です。

在庫管理システムを選ぶ時は、自社に必要な機能がそろっているかに注目しましょう。

在庫管理システムの料金相場まとめ

画像
システム名	クラウドトーマスプロ	コンビベース	タナヨミ	GoQSystem	TEMPOSTAR	コマースロボ
適応現場	大規模な物流現場に対応	モノの管理に特化	倉庫業務全般	ECサイト・ネットショップ	ECサイト・ネットショップ	ECサイト・ネットショップ
サポート	導入・導入後サポート	保守サポートあり	導入・導入後サポート	サポート充実	ヘルプサポート	導入・運用支援あり
リアルタイム在庫	可能	可能	可能	可能	可能	可能
料金形態	月額	月額・初期導入サポートあり	月額・初期導入費用あり	月額・初期導入費用あり	月額＋従量課金	月額＋従量課金
料金相場（税込）	165,000円～	60,500円～990,000円	62,150円～161,700円	0円～110,000円	11,000円～121,000円	5,500円～33,000円
特徴	ロボットやマテハン機器の連帯が必要な案件向き。カスタマイズ性が高く、特殊な賞味期限管理やロット管理も可能。	面倒な物品管理や棚卸しを効率化できます。1,100社以上に導入されてきた、実績No.1の物品管理システムです。	倉庫業務全般を効率化でき、在庫管理から入出荷業務までをサポートする在庫管理システムです。	クラウド型の通販一元管理システムです。各モールやカートと連携可能で、出荷業務も効率化できます。	複数ネットショップ運営のバックエンド業務の自動化・効率化を行うサービスです。	ネットショップ運営の受注・在庫・出荷管理を自動化します。シンプルな料金体系で、比較的低コストで導入可能。

多機能な在庫管理システムが便利に感じるかもしれませんが、不要な機能がついていると無駄なコストがかかりがちです。

また、導入には手間がかかりますし、在庫管理システム運用に慣れるまでサポートしてくれる所を選びましょう。

安く利用したい場合は、各種キャンペーンを利用するか、IT導入補助金が使えないか確認してみましょう。