土地の開発や有効利用のためには、土地や建物の鑑定が必要になります。
その鑑定を独占業務として行うことができるのが不動産鑑定士です。
不動産鑑定士は、地域の環境や諸条件を考慮して「不動産の有効利用」を判定し、 「適正な地価」を判断します。つまり、不動産鑑定士は、不動産の価格についてだけでなく、不動産の適正な利用についての専門家でもあります。
(引用元:不動産鑑定士とは?| 日本不動産鑑定士協会連合会 )
中央から地方都市へ土地開発の波が押し寄せて、不動産鑑定士の需要が益々高まっています。
不動産鑑定士の資格は、国家資格の中でも難関なものになります。
合格するためには、自分に合った不動産鑑定士講座を受講するのが一番の近道になるでしょう。
「不動産鑑定士講座の料金はいくらくらいなのか?」
「不動産鑑定士講座・予備校はどれを選べばいいのか?」
「不動産鑑定士講座でおすすめはどれなのか?」
といった疑問をお持ちの方も多いかと思います。
この記事では、不動産鑑定士講座の料金相場や、講座の選び方、さらに安くする方法などについて解説しています。
(2025年3月更新)
不動産鑑定士とは?
不動産鑑定士の仕事は、大きく分けると2つあります。
一つは土地や建物などの不動産の譲渡や売買の際に、様々な観点から不動産の価値を判断することです。
もう一つは不動産鑑定に基づいて、土地や建物の有効利用についてのコンサルティング業務を行うことです。
これらの仕事をするために必要となるのが不動産鑑定士という国家資格になります。
不動産鑑定士資格試験の難易度
国家資格の中でも不動産鑑定士の資格試験は難易度が高い方と言われています。
短答式試験 | 論文式試験 | |
令和6年 | 36.2% | 17.4% |
令和5年 | 33.6% | 16.5% |
令和4年 | 36.3% | 16.4% |
令和3年 | 36.3% | 16.7% |
令和2年 | 33.1% | 17.7% |
令和元年 | 32.4% | 14.9% |
(※国土交通省より引用)
過去6年間の合格率を見ると、短答式試験が32〜36%、論文式試験が14〜17%程度になります。
参考:国土交通省
試験が論文と短答形式の2つから成り立っており、対策の難しい論文形式の試験の難易度が高いということになるようです。
試験科目 | 合格基準 | |
短答式試験 | 行政法規・鑑定理論 | 7割以上の正解 |
論文試験 | 民法・会計学・経済学・鑑定理論 | 総合点6割以上 |
参考:LEC
短答式試験=1次試験 論文試験=2次試験になっています。
不動産鑑定士の資格試験では、短答式の試験に合格した年を含めて3回短答式試験が免除されます。
まずは短答式試験に合格することを目標として勉強し、合格後は3年の間で論文式試験を突破するような勉強を行うのが一般的です。
短答式試験は5者択一式の出題形式なので、暗記が勉強のメインになりますが、論文試験は論述的な力が必要となります。
そのため、学習に必要な時間も
約1.5倍も勉強に必要な時間が変わってきます。
参考:TAC
独学で合格可能か?
不動産鑑定士試験の難易度と、必要となる学習時間は以下の通りです。
合格率 | ・短答式試験が32〜36%程度 ・論文式試験が14〜17%程度 |
学習時間 | ・短答式試験:800~1200時間 ・論述試験:1200~1900時間 |
不動産鑑定士試験は独学では難しいと言われています。その理由の一つは、試験の難易度の高さです。短答式試験の合格率は32〜36%程度ですが、その後の論文式試験の合格率は14〜17%と大幅に下がります。
さらに、不動産鑑定士試験対策用の書籍は非常に少なく、市販の教材だけで十分な知識を網羅するのは困難です。
加えて、短答式試験の対策には800〜1200時間、論文式試験の対策には1200〜1900時間程度の学習時間が必要とされています。
独学でも合格は不可能ではありませんが、確実に合格を目指すのであれば、通信講座や受験予備校を利用するのがおすすめです。
参考:アガルート
不動産鑑定の業務
不動産の価格を決定するために、必ずしも不動産鑑定士の資格が必要というわけではありません。
価格を決定するだけであれば、ある程度の知識や相場観のある不動産会社の社員でも業務は可能です。
しかし、国家資格を持たない人によっての価値判断は鑑定ではなく、査定と位置付けられています。
査定によって打ち出された価格には、法的な根拠も拘束力もありません。
不動産鑑定士が行う鑑定は、国土交通省が定める不動産鑑定評価基準と呼ばれる厳格な規則に従って行う必要がある独占業務になります。
鑑定によって作成された「不動産鑑定書」は、法的な根拠を持つものとされています。
不動産鑑定士の年収は平均551.4万円
厚生労働省の調査結果では、不動産鑑定士の資格取得者の平均年齢は42歳です。
資格取得者の平均年収を見ると、551.4万円になっています。
45〜49歳の平均年収は約698.09万円です。
同じ国家資格の土地家屋調査士の平均年収が650万円程度なので、不動産鑑定士の資格取得者の収入が高いことがわかります。
参考:厚生労働省
不動産鑑定士資格の将来性は?
現在、不動産鑑定士の需要の多くは都市部が中心となっています。
しかし、再開発の波が押し寄せる将来には地方での需要が高まることが予想されています。
国家資格の中でも不動産鑑定士の資格は難易度が高いと言われています。
高い難易度のために受験者が減少するという傾向が強く、鑑定士の高齢化も問題となっています。
新たな鑑定士を確保するために、資格制度の改変が進んでおり、以前よりも合格者は増えて来ています。
参考:ベネッセ
不動産鑑定士になるまでの流れ
不動産鑑定士になるには不動産鑑定士試験に合格し、国家資格を取得する必要があります。
不動産鑑定士になるまでの一般的な流れは以下の通りです。
-
STEP1不動産鑑定士講座を探す
-
STEP2不動産鑑定士講座を受講する不動産鑑定士講座を受講し、不動産鑑定に関する法律や規制、評価方法、市場動向などについて勉強します。合格に必要な学習時間は最低でも2,000時間ほどです。
-
STEP3不動産鑑定士試験を受験する不動産鑑定士試験は短答式試験が5月上旬、論文式試験が8月上旬に実施されます。受験資格はないので誰でも受験することが可能です。短答式試験に合格すれば論文式試験へと進むことができます。
-
STEP4実務修習を受ける無事試験に合格した後は、実務修習を受ける必要があります。実務修習は講義や演習に分かれて実施され、1年コース、2年コースから選択することが可能です。実務修習にかかる費用は36万円~120万円です。
-
STEP5修了考査最後の関門として実務修習の後に修了考査があります。内容は記述(択一式・論文式)と口述があります。合格率は例年7~8割程度です。
-
STEP5登録試験に合格し実務修習を修了すれば、国土交通省の不動産鑑定士名簿に登録申請を行うことができます。申請手数料は62,800円です。
(国土交通省より参考事例)
不動産鑑定士講座の料金相場:155,000円~517,000円【おすすめ各予備校比較】
不動産鑑定士講座の料金相場は155,000円~517,000円ほどです。
不動産鑑定士講座を開講しているスクールは少なく、主に以下の3校がおすすめです。
アガルート:305,800円
引用:アガルート公式
- アガルート不動産鑑定士講座の料金は30万円ほどです。
- 長らく不動産鑑定士講座はLECとTAC2校のみでしたが、2023年より話題のアガルートが参戦。価格も大手予備校よりリーズナブル
- WEB講義ですが質問制度、フォロー制度が充実しているため安心。WEB講義で、スマホで隙間学習、倍速学習が可能。
- 合格祝い金3万円キャンペーン中。安さ・コスパで選ぶならここ。
アガルートの短答式試験・論文式試験対策フルパックの料金は305,800円です。
(※アガルート公式サイトより引用)
コース名 | 料金(税込) |
短答式試験・論文式試験対策フルパック | 305,800円 |
短答式試験対策パック | 107,800円 |
論文式試験対策パック | 217,800円 |
(※アガルートの料金一覧:2025年3月27日時点)
教材として、最新の傾向を網羅したテキスト・論証集と合格に必要な知識がすべて詰まった講義を提供。講師に直接聞ける質問制度や、毎月1回講師に勉強方法を相談できるホームルームなど、講師による充実のサポートが受けられます。
論文式試験が初めての方にも最適な内容で構成された試験対策パックです。
運営会社名 | 株式会社アガルート |
会社住所 | 〒162-0814 東京都新宿区新小川町5-5サンケンビル4階 |
電話番号 | 03-5946-8942 |
料金 | 305,800円 |
お問い合わせ | お問い合わせ |
特徴 | 不動産鑑定士試験の短答式試験・論文式試験の両方に合格した場合は特典として全額返金+お祝い金3万円、短答式試験のみの場合はお祝い金3万円がもらえます。 |
公式HP | https://www.agaroot.jp/ |
TAC:484,000円~
TACの初学者向け1.5年本科生の料金は484,000円〜です。
学習経験者向け論文直前本科生は155,000円〜です。
(※TAC公式サイトより引用)
※全て税込です。
入会金 | 10,000円 |
1.5年本科生(初学者向け) | |
Web通信講座 | 495,000円 |
DVD通信講座 | 517,000円 |
教室講座 | 484,000円 |
ビデオブース講座 | 484,000円 |
論文直前本科生(学習経験者向け) | |
Web通信講座 | 175,000円 |
DVD通信講座 | 195,000円 |
教室講座 | 155,000円 |
ビデオブース講座 | 155,000円 |
直前ゼミ(学習経験者向け) | |
Web通信講座 | 43,000円 |
DVD通信講座 | 47,000円 |
教室講座 | 40,000円 |
ビデオブース講座 | 40,000円 |
(※TACの料金一覧:2025年3月27日時点)
TACは首都圏をはじめとして、名古屋、福岡、関西の中心都市で専門学校を運営しています。
1980年に「税理士」「公認会計士」「簿記検定」の資格取得の講座を開講してから、幅広い資格講座を展開しています。
不動産鑑定士資格も1991年から講座を開講しており、数多くの合格者を輩出しています。
TACの講座の特徴は
- 優秀な講師陣(試験対策のエキスパート)
- 戦略的カリキュラム
- 毎年改定を重ねているオリジナル教材
- 欠席時の「Webフォロー」など、安心のフォローシステム
- 選べる学習メディア
上記の5つの柱から成り立っています。
合格に直結するオリジナル教材を使用し、最短での合格を目指すカリキュラムに沿っての学習がベースです。
不動産鑑定士の講座を受講する人は、社会人が多いです。仕事の都合でやむを得ず欠席することも少なくありません。
TACでは欠席した場合などのフォローシステムも充実しており、通学できない場合にオンライン形式の講座で学ぶこともできます。
TACの不動産鑑定士講座の特徴は「苦手科目を作らないこと」にあります。
不動産鑑定士資格試験は、短答式と論文式の2種類から出題され、それぞれに合格基準点が設定されています。
苦手科目をつくらないことで、バランスよく配点し、合格ライン以上の得点を目指します。
運営会社名 | TAC株式会社 |
会社住所 | 〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町 3-2-18 TAC本社ビル |
電話番号 | 0120-509-117 |
料金 | 484,000円〜 |
主な予備校 | 全国に教室あり (等⇒学校一覧参照 |
お問い合わせ | https://www.tac-school.co.jp/toiawase.html |
特徴 | 熱意のある講師陣からの指導も評判が高く、高い合格率を生み出しています。 |
公式HP | https://www.tac-school.co.jp/index.html |
LEC:400,000円~
LECの初学者向け短答+論文フルコースの料金は400,000円〜です。
学習経験者向け論文合格コースは330,000円〜です。
(※LEC公式サイトより引用)
※全て税込です。
短答+論文フルコース(初学者向け) |
||
通信Web | 400,000円 | 300,000円 |
通信DVD | 460,000円 | 345,000円 |
通学(Webフォロー付) | 400,000円 | 300,000円 |
通学(DVDフォロー付) | 460,000円 | 345,000円 |
論文合格コース (学習経験者向け) | |
通信Web | 330,000円 |
通信DVD | 380,000円 |
通学(Webフォロー付) | 330,000円 |
通学(DVDフォロー付) | 380,000円 |
(※LECの料金一覧:2025年3月27日時点)
LECリーガルマインドは東京に本拠地を置く、資格取得支援予備校です。
Legal Education Centerの頭文字とってLECの愛称で呼ばれています。
北は北海道から南は沖縄まで、全国の主要都市で直営校や提携校の運営を行っています。
LEC東京リーガルマインドの不動産資格講座は、「初学者」「学習経験者」「宅建取得者」など受講生のレベルに合わせて講座を選ぶことが可能です。
LECの不動産鑑定士講座の特徴は「初学者でもわかりやすい」ことや、「試験直前の答練対策」です。
基礎テキストは、図表やイラストを数多く掲載し、学習内容に馴染みのない人でも直感的にわかるようになっています。
直前期には、出題的中率の高い「答練・模試」を行い、合格を確実なものにします。
運営会社名 | 株式会社 東京リーガルマインド |
会社住所 | 〒164-0001 東京都中野区中野4-11-10 アーバンネット中野ビル |
電話番号 | 03-3984-5001 |
料金 | 400,000円〜 |
主な予備校 | 全国に教室あり (等⇒全国学校案内参照 |
お問い合わせ | オンライン申込・Myページについてのお問合せ |
特徴 | 法律系の資格講座をメインにした、法律系の専門学校でした。現在は法律系だけでなく、あらゆる講座の受講が可能です。 |
公式HP | https://www.lec-jp.com/ |
不動産鑑定士講座一覧・料金比較表 まとめ
不動産鑑定士講座の料金を比較してみました。
現在、不動産鑑定士講座を開講しているのは、アガルート、TAC、LECのみになります。
「初学者向け」「学習経験者向け」「直前ゼミ」の3つの講座について価格を比較してみます。
予備校名 | 初学者向け 講座の料金 |
学習経験者向け 講座の料金 |
直前ゼミ の料金 |
割引 | 特典 | 特徴 | 通学 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
アガルート | 305,800円 | 217,800円 | ー | 他資格試験合格者割引 再受験割引 他校乗換割引など |
合格特典 (全額返金・お祝い金3万円) |
・テキストと動画講義学ぶオンライン講座 ・行政法規で改正があった場合は、フォロー制度のホームルームで解説する ・ フォロー制度が充実している |
× |
TAC | 484,000円〜 | 155,000円〜 | 40,000円〜 | 早期割引 再受講割引 宅建受験経験者割引など |
特になし | ・入会金として別途10,000円が必要 ・数多くの合格者を輩出している ・フォローシステムも充実 |
○ |
LEC | 400,000円〜 | 330,000円〜 | ー | のりかえ割引 LEC受講生割引 関連資格合格者割引など |
合格者お祝い金:2万円 | ・レベルに合わせて講座を選ぶことが可能 ・出題的中率の高い「答練・模試」 |
○ |
相場価格を見ると、学習するカリキュラムが多い初学者用の講座が一番高いです。
3つのコース全てを比較すると、アガルートが安くなっているのがわかります。
不動産鑑定士講座の選び方
不動産鑑定士資格講座を受講する際に、どんな点を重視して選ぶのがいいでしょうか?
選び方のポイントについて解説します。
合格実績で選ぶ
「講義がわかりやすい」「通学するのに便がいい」など、受講する講座を選ぶポイントは人によって様々です。
ただ言えるのは、受講の第一の目的は試験に合格することです。
それならば不動産鑑定士の資格試験合格率はもとより、他の資格でも合格者が多いスクールがおススメです。
資格試験の合格者数に自信を持っている学校は、必ず合格者を公表しています。
例えばTACの公式サイトには論文式試験の合格者数と合格率が掲載されています。
過去12年間(2011年~2024年度)で、論文式試験合格者の79.9%がTAC受講生と公表されています。
近3年間を見ても、合格者の6割がTACの不動産鑑定士講座を受講していた生徒になります。
合格率の高さや、合格者数は、講座を選ぶ基準の1つになると思います。
通信教育やオンラインでも学習できる講座を選ぶ
仕事をしながら資格取得を目指す社会人にとっては、なかなか決められた講義の時間に通学することができない場合もあります。
通信教育やオンライン授業で、通学と同クオリティーの講座を提供している学校ならば、自分のペースで学習することが可能です。
TACやLECなど通学で受講するだけではなく、通信教育やオンライン講座も併設している学校を選ぶのをおススメします。
学校名 | 通学 | 通信教育 | WEB |
アガルート | × | 〇 | 〇 |
TAC | 〇 | 〇 | 〇 |
LEC | 〇 | 〇 | 〇 |
講座の説明会を開催している学校を選ぶ
ネットやパンフレットの説明では、学校からの説明を聞く一方通行的なものになります。
そのためパンフレットを見ただけでは、決められないということも多いと思います。
説明会を定期的に開催している学校ならば、さらに詳しい説明をしてもらうことができます。
自分が疑問に思っていることなども説明会で解決できるので、講座内容などに納得してから受講するのがおススメです。
TACは各校やオンラインでセミナー・講座説明会を開催しています。
学校名 | 無料説明会 |
アガルート | あり |
TAC | あり |
LEC | あり |
無料体験入学ができる講座を選ぶ
講座の内容は説明会で聞くことができますが、もう一つ大事なのは学校の雰囲気などを知ることだと思います。
通学での受講の場合は、やはりどんな環境の中で自分が学習するのか?
安心して学習できる環境なのか?
などを体験入学で体感して、自分が学習しやすい環境であるかどうか確認するのも重要なポイントになります。
LECではZoomライブ配信による無料体験と、実際の校舎に体験入学することもできます。
学校名 | 無料体験入学 | オンライン無料受講 |
アガルート | あり | 無料体験 |
TAC | あり | 体験Web受講 |
LEC | あり | WEB公開講座 |
WEB公開講座は、TACもLECも無料で視聴することが可能です。
各講師がどのように、講座をすすめているのか流れがわかります。
申し込みの前に視聴して、自分の気に入った講師のいる学校を選ぶという方法もおすすめの1つになります。
不動産鑑定士資格講座を安くする方法
不動産鑑定士講座をさらに安く受講する方法について解説します。
早期割引制度を利用する
定められた期間までに、不動産鑑定士講座の受講を申し込みすることで、受講料に早期割引料金が適用されます。
TACは1講座の受講料が高額なので、早期割引で6万円も引いてもらえるのはかなり大きいと思います。
受験を目指すことを決めたらなるべく早く申込みをしましょう。
受験経験者割引制度を利用する
過去に不動産鑑定士講座を受講した経験がある方や、宅建などの資格に既に合格している人に対して経験者割引を行っています。
何か資格を取得している場合、割引対象になっている可能性もありますので確認してみましょう。
LECで割引制度を利用すれば、通常料金より10〜50%割引されます。
学校名 | 割引制度 |
アガルート | 他資格試験合格者割引・再受験割引・他校乗換割引など |
TAC | 早期割引・再受講割引・宅建受験経験者割引など |
LEC | のりかえ割引・LEC受講生割引・関連資格合格者割引など |
奨学生割引制度にチャレンジしてみる
一定の条件を満たすことで、奨学生となり通常の受講料よりも格安で授業が受けれる場合があります。
テストに合格することが条件になっていることが多いので、自信がある人は奨学生テストを受けてみることをおすすめします。
TACは「奨学生選抜試験」があり、成績上位者はコースを大幅割引で受講することができます。
合格者お祝い制度がもらえる学校を選ぶ
受講者が資格試験に合格することは、学校にとっても実績アップとなります。
そのため、資格に合格した受講者に対してお祝い金を出す学校も多いです。
もらえるのは講座が終わってからになりますが、受講料のキャッシュバックと考えることができるので、講座を安くする方法になると思います。
LECの合格お祝い金は2万円で、合格体験記を執筆された方に進呈されます。
学校名 | 合格者お祝い金 |
アガルート | 合格特典(全額返金・お祝い金3万円) |
TAC | 特になし |
LEC | 2万円 |
youtubeや教材を購入して独学でチャレンジしてみる
不動産鑑定士の資格は、国家資格の中でもかなり難しい部類になります。
独学で勉強して合格するためには、自己管理や自分でのカリキュラム作りなどが難しいということも言われています。
しかし、無料動画や教材購入で独学をして受験することで、大幅に費用を節約することは可能です。
youtubeでも不動産鑑定士資格の無料講座などはたくさん配信されていますので、おすすめの動画を紹介します。
不動産鑑定士試験の受験費用・概要
最後に不動産鑑定士試験の受験費用・概要についてご紹介しておきます。
不動産鑑定士試験は短答式試験が5月上旬、論文式試験が8月上旬に実施されます。
短答式試験(5月)
受験手数料 書面申請:13,000円
電子申請:12,800円願書受付 令和7年2月6日(木)~ 3月7日(金) 試験実施日 5月18日(日)(1日間) 試験地 北海道・宮城県・東京都・新潟県・愛知県・大阪府・広島県・香川県・福岡県・沖縄県 出題形式 五肢択一式マークシート方式 試験科目/試験時間 不動産に関する行政法規/午前(120分)・不動産の鑑定評価に関する理論/午後(120分) 合格発表 令和7年 6月25日(水) 引用:不動産鑑定士の試験制度
受験手数料は論文式試験の料金も含みます。
試験は5月18日の日曜日に全国の10都市で実施されます。合格発表は6月25日ごろです。
短答式試験に合格すれば論文式試験へと進むことができます。
論文式試験(8月)
試験実施日 8月2日・3日・4日(土) (日曜日を含む土・日・月の連続する3日間) 試験地 東京都・大阪府・福岡県 出題形式 記述式 試験科目/試験時間 第1日目:民法/午前(120分)・経済学/午後(120分)
第2日目:会計学/午前(120分)・不動産の鑑定評価に関する理論(論文問題)/午後(120分)
第3日目:不動産の鑑定評価に関する理論(論文問題)/午前(120分)・不動産の鑑定評価に関する理論(演習問題)/午後(120分)合格発表 令和7年10月17日(金) 引用:不動産鑑定士の試験制度
短答式試験からおよそ3ヶ月後、8月の2日・3日・4日に実施されます。
試験は東京都・大阪府・福岡県の会場で3日間行われます。合格発表は10月17日です。
試験に合格後、不動産鑑定士の登録をするためには「実務修習」を修了する必要があります。
詳しくは日本不動産鑑定士協会連合会のページをご覧ください。
不動産鑑定士講座でよくある質問・FAQ
不動産鑑定士試験の合格に必要な勉強時間は、どのくらいですか?
不動産鑑定士試験の合格には、通常2,000~3,700時間の勉強が必要と言われています。最速で合格を目指す場合でも、最低2,000時間の学習が必須です。受験期間は通常1年半から2年で、1年半での受験を考えると、1日あたりの平均学習時間は約5時間前後になります。
(参考:資格の学校TAC|不動産鑑定士試験合格に必要な勉強時間は? )
不動産鑑定士講座の無料体験はできますか?
不動産鑑定士に興味がある方や将来の目標を考えている方は、無料の講座説明会・公開セミナー・体験入学に参加できます。校舎やオンラインでの開催で、豊富な情報や特典が用意されています。入会金免除券や合格体験記がプレゼントされることもあります。
(参考:資格の学校TAC|講座説明会・公開セミナー・体験入学 )
不動産鑑定士の平均年収はどのくらいですか?
不動産鑑定士の平均年収は約754万円です。月収は約49万円で、年間ボーナスは約166万円です。不動産鑑定士は一生有効な資格で、独占業務として法的な効力を持つ評価書を作成します。希少性が高く、就職・転職の幅が広く、ステータス・信用力が高いため、安定的な高収入が期待されます。不動産鑑定士は幅広い経験が可能で、不動産関連の企業や官公庁、金融機関、コンサルティング会社などで活躍します。
(参考:日本不動産鑑定士協会連合会|漫画で見る不動産鑑定士のお仕事)
(参照:厚生労働省 2019年 『賃金構造基本統計調査』)
不動産鑑定士になるまでには、どんなステップがありますか?
不動産鑑定士になるためのステップは、短答式試験、論文式試験、実務修習、修了考査、不動産鑑定士登録の5つです。国家試験は誰でも受験でき、合格後は実務修習と修了考査が必要です。登録簿に登録されれば、不動産鑑定士として活動できます。独立開業する場合は業者登録も必要です。
(参考:国土交通省|不動産鑑定士になるまでの道のりは?)
資格取得後、どのようなキャリアを積み上げることができるのでしょうか?
不動産鑑定士の活躍できる場は広範で、公正で中立的な価値評価を専門に行う専門家として活動します。資格を持つ者は鑑定業務に加えて、不動産の相談業務にも従事します。不動産鑑定士のキャリアは専門性と総合的なアプローチが結びついており、多分野での活躍が可能です。
(参考:スタディング|持っているとステータスアップ!?まだまだある不動産関連資格)
不動産鑑定士試験には科目免除がありますか?
はい、不動産鑑定士試験には科目免除の制度があります。短答式試験を合格した場合、翌年と翌々年の2年間、短答式試験が免除されます。また、論文式試験においては、他の資格試験に合格した場合、一部科目が免除される制度もあります。例えば、司法試験合格者は民法、公認会計士試験合格者は会計学及びその試験の合格科目が免除されます。
(参考:LEC東京リーガルマインド|不動産鑑定士試験制度)
まとめ
不動産鑑定士資格講座の価格は、初めて試験を受ける人ならば400,000円~、過去に受験の経験がある人なら155,000円~が相場でした。
学習形態で一番安いのは、オンラインWEB講座、次に通学受講になります。
通信教育の場合は、DVDなどの教材費がかかるため、講座料金は一番高いようです。
学校を選ぶポイントは、試験の合格実績や授業形態の豊富さなどが重要なポイントになります。
事前に説明会や体験入学で講座内容を知ることができるのは必須条件になると思います。
もっと安く講座を受けたい場合は、各学校が用意しているお祝い金制度や奨学金制度の活用、早期割引などの割引制度を利用するのがいいでしょう。
不動産鑑定士資格講座の比較表
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予備校名 | アガルート | TAC | LEC |
初学者向け 講座の料金 |
305,800円 | 484,000円~ | 400,000円~ |
学習経験者向け 講座の料金 |
217,800円 | 155,000円~ | 330,000円~ |
直前ゼミの料金 | ー | 40,000円~ | ー |
割引 | 他資格試験合格者割引 再受験割引 他校乗換割引など |
早期割引 再受講割引 宅建受験経験者割引など |
のりかえ割引 LEC受講生割引 関連資格合格者割引など |
特典 | 合格特典(全額返金・ お祝い金3万円) |
特になし | 合格者お祝い金:2万円 |
特徴 | 論文式試験の学習が初めての方、論証集を用いて効率的な学習がしたい方にオススメ。 | 数多くの合格者を輩出した実績を持っています。フォロー体制も万全です。 | 初学者から学習経験者向けまで幅広く対応しています。 |
関連記事
当サイトではその他にも「行政書士講座の料金相場」や「FP講座の料金相場」等、資格に関する記事を多く揃えていますのでご覧になってくださいね♪

また、士業系の資格情報については他にもございますのでお役立てくださいね。
不動産鑑定士試験関連リンク
サイト名 | 解説 |
国土交通省 | 不動産鑑定士試験を運営している国土交通省のサイトです。 不動産鑑定士試験の受験案内、電子申請による申し込みについて掲載されています。 |
日本不動産鑑定士協会連合会 | 不動産鑑定士が所属する協会です。不動産鑑定評価の相談、鑑定評価理論の研究、実務修習機関として不動産鑑定士補の育成指導等を行っています。 |
不動産の鑑定評価に関する法律 | 不動産鑑定に関する法律です。 不動産鑑定士の使命や責務、試験制度や業務について定めれらています。 |