調理師免許試験講座の料金相場と選び方【各予備校徹底比較】

調理師は安全な料理をつくるプロフェッショナルのことです。調理師免許は、国家資格です。

この記事では、調理師免許試験の講座の料金について比較しながら紹介し、その相場を明らかにしていきます。

講座の選び方、おすすめ、講座料金の費用を安くする方法もご紹介しています。

調理師とは？免許取得の必要性

調理師とは、「調理師免許」を取得している、調理に関する専門知識を持つ調理のプロのことです。

調理師を持っていなくても、飲食店を開業することは可能ですが、信頼性・信用面から調理師の免許を取得される方が多いです。（※飲食店の開業には食品衛生責任者等の資格が必要です）

ホテルや旅館での調理の仕事をしたい方は、特に調理師免許は必須とされています。調理関係の就職・転職の際に有利になります。

飲食・料理関連のお仕事をメインに考えている方は、調理師免許を取得し、信頼性を上げることがおすすめです。

調理師試験の難易度

調理師試験は年に1回、10月頃に行われます。

近年の試験の合格率は以下の通りです。

毎年2〜3万人もの受験者が試験を受け、約1.5万人が合格しています。試験の合格率は60〜70％と高めです。

コロナの影響なのか受験者数は年々減ってはいますが、合格率は上がっています。

独学で取得可能か？

調理師試験の難易度と、必要となる学習時間は以下の通りです。

試験対策として、多くの人は1日1～2時間程度の勉強を3ヶ月から半年かけて行い、合計で200～400時間ほどの学習を積み重ねます。

合格率は61～70%程度で、一定の努力をすれば合格する可能性は十分にあります。

しかし、独学は知識が偏る、勉強で間違った箇所を誰にも指摘してもらえないなどのデメリットがあります。

そのため、通信講座や実務経験を積むことができる予備校で学ぶことが推奨されます。

参考：キャリカレ

調理師になるためには

一つ目は、厚生労働大臣が指定した調理師養成施設に入学し、必要な知識、技能、経験を1年以上習得し、卒業する方法。

そして、二つ目は、飲食店等で実務を2年以上経験し、かつ、公益社団法人調理技術技能センターが実施する国家試験に合格する方法。

以上の2パターンがあります。

参考：織田調理師専門学校

学費面でも、一般的には二つ目の方法で取得する方が多く、試験合格のためにユーキャン等の調理師講座を受講される方が多いです。

調理師の資格を取得する流れは以下のとおりです。

調理師免許試験講座の料金相場：21,000円〜44,000円

では、調理師免許を取得するための講座の料金・費用について比較できる形でまとめていきます。

調理師資格取得講座の料金相場は概ね21,000円〜44,000円ほどです。

通信講座がメインです。以下、各予備校の料金・特徴を詳しく見ていきましょう。

ユーキャン：44,000円

さまざまな資格をあつかっている総合スクールのユーキャンの「調理師講座」の場合。

一括払で、44,000円で受講することができます。

分割払いの場合、2,980円の15回払いで総額は44,700円（税込）となります。

ユーキャンの講座では、6科目それぞれに1冊ずつコンパクトなテキストがついてくるので、各科目を十分に勉強することができます。

イラストや図表などがふんだんに用いられていますので、勉強慣れしていない方でもスムーズに読み進められます。

また、問題集や食中毒早覚えシートなどの副教材がついてくるので、試験対策に有効です。

ユーキャン公式サイト
調理師講座詳細・無料資料請求はこちら

キャリカレ：29,800円

通信教育で定評があるキャリカレの「調理師合格指導講座」は、ハガキ申込価格29,800円で受講することができます。

キャリカレは受講しても試験を突破できず不合格となった場合、全額返金サービスを実施しています。合格に導く絶対的な自信があります。

標準学習期間は3か月となっており、1日20分の勉強で、働きながらでも無理なく学習を進められます。1日60分の勉強時間を確保できる方は、最短1か月で合格レベルに達することができます。

キャリカレのテキストは、一般の教材を比べると3分の1の薄さとなっています。高確率で試験に出る部分だけにポイントを絞って学習することができるのです。

通信教育の場合、分からない点を解消するのが難しくなりがちです。

しかし、キャリカレならスマホから質問を何度でもすることができます。何度であっても無料で対応してくれるので、疑問点をすべて解消することが可能です。

キャリカレの
公式サイトはコチラ

東北福祉カレッジ：43,989円

東北福祉カレッジの「調理師免許養成講座」は、43,989円で受講することができます。キャリアセンターで登録した場合、受講料は10,000円引きの32,989円になります。

東北福祉カレッジの講座の場合、食文化概論・衛生法規・公衆衛生学・栄養学・食品学・食品衛生学・調理理論（7科目）といった調理師試験出題範囲を3ヶ月で学ぶ事ができる通信学習と、衛生法規・公衆衛生学・食品衛生学を学ぶ事ができる1日6時間のスクーリングを受ける事ができます。

そのほかにも独自のキャリアセンター登録制度があり、登録すれば受講料が安くなるだけでなく、提携業者及びグループ会社の厨房にて調理補助として時給950円～で勤務が可能になります。

現場で経験を積みながら調理師免許を目指したい方、飲食業の独立開業を目指している方におすすめのスクールです。

東北福祉カレッジの
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ユアコンパス：21,000円〜

株式会社ユアコンパスの「調理師試験合格対策講座」は、21,000円で講義を受けることができます。

Webではなく通学受講の場合、不合格だったら全額返金するサービスも実施しています。

受講したからには絶対に合格させるという意気込みが伝わってきますね。

Web受講の場合、「東京土日コース」での講義の様子を動画で受講することができます。

配信映像は設定された11日間の間しか視聴することができませんので、長期間じっくり学習したい方にはあまり向いていないかもしれません。短期集中で学習したい方向けのコースと言えるでしょう。

ユアコンパスの
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調理師講座料金比較まとめ

今回紹介した4つの調理師講座の特徴を以下の比較表にまとめました。

実績面、評判からもユーキャンはおすすめの一つです。

調理師講座の料金相場は3万円から4万円程度です。

実績と評判が高く、無難に教材でじっくり取り組みたい方にはユーキャンがお勧めです。

不合格が心配な方であれば、返金制度があるキャリカレやユアコンパスがお勧めです。

調理師免許取得講座の選び方

調理師講座の料金相場がわかったところで、どういう基準で講座を選べばいいのでしょうか。

以下、調理師講座の選び方について紹介していきます。

合格実績で選ぶ

講座を選ぶ際に確認したいこととして、講座の学習スタイルやカリキュラム、評判、合格実績などが挙げられます。

ここでユアコンパスの調理師試験合格対策講座の通学コースを見てみましょう。

たったの2日間、試験日の直前に行われる講座ですが、このように全国の平均よりも約20％も高い合格実績を誇っています。

これだけの合格実績があれば安心して受講することができますね。

受講形態で選ぶ

講座の受講には、通信講座・オンライン講座・動画での解説講義などの各種形態があります。

通信講座のユーキャンやキャリカレはテキストが中心なので好きな時間に短い時間で勉強できるというメリットがありますが、講義動画がついてないので独学に慣れていない方にはあまりおすすめできません。

東北福祉カレッジでは3ヶ月の通信学習と1日の通学学習が実施されます。希望する方には2年間の現場経験を積むための勤務場所を提供してくれます。

2日間の通学受講またはWeb講義が選べるユアコンパスは試験に合格できる実力を短期間集中型で身につけることができます。

このように各スクールによって様々な受講形態があるので、自分にあった講座を選ぶ事が大事です。

実務を経験して免許取得を目指す

調理師免許を取得するには、2種類の方法があります。

1つ目は専門学校や養成施設で学んで取得する事、2つ目は実務経験を積んだ上で調理師試験に合格する事です。

東北福祉カレッジでは3ヶ月の通信学習を受講できる他、2年間の現場経験（時給950円）を積む事ができます。

たとえ調理師になるための勉強をしても、飲食店などで2年間以上調理業務に従事していなければ受験することができないのでこの制度はありがたいですね。

調理師免許取得講座を安くする方法

以上、調理師講座の料金相場と選び方について解説してきました。

では、これらの費用を安く抑える方法はないのでしょうか。

以下では、調理師試験の費用を安くする方法について紹介していきます。

無料の解説講義動画を活用する

料金を安く済ませたい場合、無料のサービスがないかどうかが気になるところです。調理師試験の場合、「上野和夫」という方が、YouTubeに無料の講義動画をアップしてくれています。

「調理師　資格試験合格対策講座」で動画検索をすると多数の動画がヒットするので、これを活用して無料で調理師試験の勉強をすることができます。

独学で学習する

調理師試験のテキストは、一般の書店で多数市販されています。

食品衛生協会、調理師会、学校で定番テキストとして使用されてる「調理師読本」もAmazonなどで普通に購入できます。これらの市販のテキストを使い、独学で学習を進めていけば、講座の料金分を浮かせることができます。

ユーキャンなどの講義がついていない講座の場合、オリジナルのテキストが提供されるという魅力がありますが、市販のテキストも十分合格に達することができるだけのクオリティがあります。

ただし、独学の場合、何か疑問点がわいてきた場合には、自力でどうにかして解消しなければなりません。質問ができないのが独学の難点なのです。

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教育訓練給付金を活用する

社会人として働いている方は、雇用保険に加入していることと思います。

この場合、雇用保険上の制度・教育訓練給付金を利用することができます。この補助金制度を使うことで、講座の料金の20％が戻ってくるのです。（教育訓練給付制度）

ただし、講座が指定されている必要がありますので、受講の前に指定講座なのかどうかを問い合わせて確かめるようにしましょう。

割引・キャンペーンを利用する

講座を購入する前に、割引やキャンペーンの有無を確かめることをオススメします。

特に期間限定の割引や特典がある場合が多いため、これらを利用することでコストを抑えることができるかもしれません。

例えばキャリカレでは対象講座が56%OFFになるキャンペーンを実施中です。

通常価格68,800円の講座が29,800円です。このようにキャンペーンを利用することで39,000円も費用を抑えることができます。

調理士試験の受験費用・概要

調理師試験の受験概要、受験料、日程、科目等については調理技術技能センター　及び各都道府県の担当課または保健所のページに記載されています。

受験料	東京都の場合、6,100円 ※都道府県により異なる
受験申請受付期間	令和6年5月7日(火) ～ 6月3日(月) ※当日消印有効
試験日程	令和6年10月26日(土) 13時30分 ～ 15時30分
試験科目	公衆衛生学、食品学、栄養学、食品衛生学、調理理論、食文化概論
出題数・出題形式	全60問、マークシートによる四肢択一方式
合格発表	令和6年12月13日（金）10時

※公益法人調理技術技能センターより引用

受験料は試験を受ける県によって違います。

試験から合格までの流れとして、
令和6年10月26日に全国各地の試験会場で13時30分から15時30分まで実施されます。

合格発表は令和6年12月13日です。

正式な費用や日程については、公益社団法人調理技術技能センターのホームページ及び各都道府県の担当課または保健所で確認するようにしてください。

食文化概論など6科目が出題され、合格率は60％と高い水準となっています。60％程度を正答すれば合格できるレベルの試験です。

国家試験・国家資格で、「調理師」と名乗ることができる名称独占資格です。ただし、業務独占資格ではないので、調理は資格を持っていなくても行うことができます。

受験資格が設けられており、中卒以上の学力を有していて、飲食店などで2年間以上調理業務に従事していなければ受験することができません。誰でも受験することができるわけではない点に留意するようにしましょう。

まとめ

以上、調理師試験の講座の料金相場と、費用を安くする方法について紹介してきました。

調理師試験講座の料金相場は、3万円から4万円ほどでした。

費用を安くする方法としては、無料の動画を活用する方法や、独学する方法、教育訓練給付金を活用する方法などがあります。

調理師試験の講座選びの参考になったのであれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

調理師講座の比較表

画像
名称	ユーキャン	キャリカレ	東北福祉カレッジ	ユアコンパス
料金相場	44,000円	29,800円	43,989円	21,000円〜
特典	一般教育訓練給付制度の利用で最大20%が支給されます	対象講座が56%OFFになるキャンペーン	キャリアセンター登録で10,000円割引	特になし
特徴	通信講座ではメジャーで長年の経験からくる信頼感があり。 万全のサポートで学習をバックアップ	不合格の場合は全額返金制度あり 1日60分の学習で、「最短1ヶ月」で合格を目指せる	通信コースでありながら、飲食店等で2年以上の調理実務経験を積む事もできるという事が特徴です。	Web配信講座以外（関西・東京開講コース）で不合格時には返金制度あり

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