ビジネスシーンでの必須アイテムと言えば、名刺入れです。
名刺交換の際に必ず使うアイテムですので、他の人からよく見られるグッズでもあります。
新入社員にとって特に重要ですね。
では、名刺入れはどれくらいの価格のものを購入すればいいのでしょうか。
この記事では、新入社員の名刺入れの価格相場について紹介していきます。
選び方についても解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。
- 新入社員向け名刺入れの価格相場はどのくらいなのか
- 新入社員向け名刺入れでおすすめはどこなのか
- 新入社員向け名刺入れでコスパの良いブランドはどこなのか
- 新入社員向け名刺入れの選び方・ビジネスマナーについて
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現役ビジネスマナー講師、印象アップクリエイター/向山明日香
フリーアナウンサー、マナー講師、Ａｓｋ－Ａアスク・エー代表、全米ブライダルコンサルタント協会 認定プロフェッショナルブライダルコンサルタント｜同協会 認定講師、マナー・プロトコール検定２級等、資格・実績多数
◆公式サイト：https://ask-a-work.themedia.jp/
- 新入社員の方向けに名刺入れの価格相場、選び方、マナーについて解説しています。
- 名刺入れの価格相場は5,000円～20,000円程度です。
ポールスミスやポーター、カルバンクライン等が定番となっています。 - ハイブランドやアルミプラスチック製は避けるのがポイント
- 女性向け名刺入れの選び方も解説
- ビジネスマナー講師向山明日香さんによるアドバイスも参考に
（⇒ビジネスマナー講師によるアドバイス）
名刺入れとは
名刺入れとは名刺を整理・保管するためのアイテムです。主にビジネスシーンで名刺を交換する際に活用されます。
一般的な名刺入れのサイズは4号名刺（55×91mm）で、ポケットやバッグに簡単に収納できるため、名刺を持ち運ぶ際に非常に便利です。
様々な素材、デザインの名刺入れがありますが、ビジネスで利用する場合は派手な柄やロゴの入っていないシンプルなものが良いとされています。
名刺入れの必要性
名刺入れは名刺を保護するための便利なアイテムです。名刺を散らかしやすい状態から整理し、折り曲げや傷から守ります。
名刺をきれいな状態で提供できることは、ビジネスコミュニケーションにおいて重要なことです。
名刺入れを使用することで、自身の印象を向上させ、ビジネスチャンスを活かす手助けとなります。
名刺をきちんと保管する名刺入れは新入社員にとって必須のアイテムです。
ビジネスマナー
ビジネスシーンにおいての名刺入れの重要ポイントをいくつか紹介しましょう。
基本的に革製で色はプラックかネイビーがビジネス向きとされています。TPOに合った名刺入れを選ぶことは社会人としてのマナーです。
自分の名刺と他人から受け取った名刺は、別々のポケットに収納しましょう。名刺入れ内で整理された状態を維持することが重要です。
名刺を入れすぎてパンパンにしてしまうと、名刺を大切に扱っていないと思われてしまうので気を付けましょう。
また、人の目に触れやすい物なので定期的にお手入れすることも大切です。
参考：【名刺入れの選び方】重要なポイントは？ビジネスマナーで注意することとは？
名刺入れの種類
名刺入れは、様々な種類やデザインがあります。主要な名刺入れの種類について簡単に説明します。
アルミ製・プラスチック製
アルミやプラスチックでできた名刺入れは軽量で丈夫であり、一般的に低価格です。
丈夫で汚れを拭き取りやすい、収納した名刺が傷みにくいといったメリットがありますが、ビジネスシーンではできれば避けておきたい素材です。
布製
布製の名刺入れは軽量で柔軟性があり、多種多様なデザインや色があります。
カジュアルな環境で使用するのに適しています。
革製
革製の名刺入れは、クラシックなデザインからモダンなスタイルまで様々なバリエーションがあります。
一般的に高級感があり、上品な印象を与える革製はすべてのビジネスパーソンにおすすめの素材です。
新入社員の名刺入れの価格相場：5,000円～20,000円程度【おすすめ各ブランド比較】
新入社員が名刺入れを選ぶ場合や新入社員に名刺入れをプレゼントする場合、どれくらいの価格相場のものを選べばいいのでしょうか。
新入社員の場合、高すぎても安すぎてもいけないとされていますので、相場としては5,000円～20,000円程度を目安とするといいでしょう。
以下、新入社員に人気の名刺入れブランドをご紹介いたします。
※ハイブランド品はビジネスでは、あまり印象は良くないのですが、以下で紹介するようなブランドでしたら問題はありません。
CYPRIS（キプリス）：9,350円～40,700円
40代～50代の男性に人気のCYPRIS（キプリス）は主に財布や小物をメインとしている革製品の有名ブランドです。
CYPRIS（キプリス）の名刺入れは9,350円～40,700円程度で購入することができます。
| 製品一例 | 価格（税込） |
| URUSHI -漆- | 40,700円 |
| オイルシェルコードバン ＆ ルーガショルダー | 28,600円 |
| シラサギレザー | 12,100円 |
| ルジュート | 9,350円 |
（楽天市場キプリスの名刺入れ料金：2025年2月28日時点）
カーフスキン（仔牛）やコードバン（馬）といった定番からトカゲやクロコダイルなどのエキゾチックレザーまで、取り扱っている革の種類が豊富なことが特徴です。
「Made In Japan」にこだわっており、数多くのシリーズが展開されています。
今回紹介する中では値段が高めの部類に入りますが、職人がハンドメイドで仕立てるキプリスの名刺入れは、購入者の満足度がとても高いようです。
| 運営会社名 | 株式会社 モルフォ |
| 会社住所 | 〒130-0026 東京都墨田区両国4-8-11 |
| 電話番号 | 03-5638-6701 |
| 料金 | 9,350円～40,700円 |
| 取扱店舗一覧 | https://basic.cypris.co.jp/mens/shoplist/ |
| お問い合わせ | https://www.cypris.co.jp/contact/index.html |
| 特徴 | 40代～50代の男性に人気。財布や小物をメインとしている革製品のブランドで、取り扱っている革の種類が豊富なことが特徴です。 |
| 公式HP | https://www.cypris-online.jp/ |
Paul Smith（ポール・スミス）：7,480円～65,780円
ポールスミスは、男性用ブランドの中でも品質が高いことで選ばれ続けているブランドです。
ポールスミスの名刺入れは7,480円～65,780円程度で購入することができます。
| 製品一例 | 価格（税込） |
| ラグジュアリー名刺入れフラップ付きカードケース |
65,780円
|
| マーケトリーストライプラビット |
25,500円
|
| ストライプポイント牛革 |
11,880円
|
| カラーブロック牛革 |
7,480円
|
(楽天市場ポールスミスの名刺入れ料金：2025年2月28日時点）
ハイブランドではありませんが、新入社員向けとしては少々高額な部類な部類に入ります。
ブランドの象徴でもある色鮮やかなマルチストライプ柄をワンポイントに取り入れたデザインの商品が人気です。
ネクタイや財布などで人気のブランドですが、名刺入れもデザイン性が高く人気となっています。
| 運営会社名 | 株式会社ジョイックスコーポレーション |
| 会社住所 | 〒102-0092 東京都千代田区隼町3-16 住友半蔵門ビル |
| 電話番号 | 03-5213-2500 |
| 料金 | 7,480円～65,780円 |
| 取扱店舗一覧 | https://www.paulsmith.co.jp/shop-locator |
| お問い合わせ | https://www.paulsmith.co.jp/shop/contacts |
| 特徴 | 男性用ブランドの中でも品質が高いことで選ばれ続けているブランドです。ネクタイや財布などで人気のブランドですが、名刺入れもデザイン性が高くて人気です。 |
| 公式HP | https://www.paulsmith.co.jp/shop |
PORTER（ポーター）：8,250円～33,000円
男性向けブランドとして、定番ともいえる人気を誇っているのがポーター（PORTER）です。
ポーターの名刺入れは、8,250円～33,000円程度の商品が多くなっています。
| 製品一例 | 価格（税込） |
| CHARMANT 119-02278 | 33,000円 |
| CURRENT 052-02207 | 15,400円 |
| シーン 110-02924 | 13,200円 |
| ダック 636-06833 | 8,250円 |
(楽天市場ポーターの名刺入れ料金：2025年2月28日時点）
コスパの良いカバンで定評があるブランドですが、名刺入れについてもカバンの技術力を存分に使っていますので、コスパの良い名刺入れとなっています。
カジュアルな物から、ビジネスシーンに利用できる物まで幅広く提供しています。
様々なシリーズの中でも名刺やカードをまとめて収納することができる「CURRENT」が一番人気のカードケースです。
| 運営会社名 | 株式会社吉田 |
| 会社住所 | 〒101-0031 東京都千代田区東神田1-17-6 |
| 電話番号 | 03-3862-1021 |
| 料金 | 8,250円～33,000円 |
| 取扱店舗一覧 | https://www.yoshidakaban.com/shopinfo/ |
| お問い合わせ | https://www.yoshidakaban.com/help/inquiry.html |
| 特徴 | 男性向けブランドとして、定番ともいえる人気を誇っています。吉田カバンの技術力が存分に使われたコスパの良い名刺入れとなっています。 |
| 公式HP | https://www.yoshidakaban.com/ |
カルバンクライン（Calvin Klein）：4,279円～12,100円
カルバンクライン（Calvin Klein）は、リーズナブルな数千円の商品が多く取り揃えられています。
平均価格は、4,279円～12,100円ほどです。
| 製品一例 | 価格（税込） |
| テネシーII | 12,100円 |
| コモン | 10,450円 |
| セイム | 7,480円 |
| 31KJ200004 | 4,279円 |
(楽天市場カルバンクラインの名刺入れ料金：2025年2月28日時点）
低価格な商品でも、しっかりとした牛革を使用しているものが多いので、使い込むほどに味が出て愛着がわく商品となっています。
カルバンクラインの名刺入れはブランドロゴが目立ちすぎないのが特徴です。
高級感のある「タットII」や収納力がある「ボルダーII」などの商品が人気となっています。
| 運営会社名 | 合同会社PVHジャパン |
| 会社住所 | 〒100-0011 東京都千代田区内幸町二丁目1番6号 日比谷パークフロントビル 16Ｆ |
| 電話番号 | 0120-6578-89 |
| 料金 | 4,279円～12,100円 |
| 取扱店舗一覧 | https://www.calvinklein.com/jp/ja/store-locator.html |
| お問い合わせ | customerassistance@crm.singpost.com |
| 特徴 | リーズナブルな値段の商品が多く取り揃えられています。しっかりとした牛革を使用しているものが多いので、使い込むほどに味が出て愛着がわく商品となっています。 |
| 公式HP | https://www.calvinklein.com/jp/ |
タケオキクチ：5,500円～22,500円
男性向けブランドとして定評のあるタケオキクチの名刺入れは、スタイリッシュなデザインで人気となっています。
価格帯は5,500円～22,500円と、ハイクオリティなのに高級過ぎない価格となっています。
| 製品一例 | 価格（税込） |
| タロン | 22,500円 |
| シグマ | 11,000円 |
| ソフトアンティーク | 7,150円 |
| モルビド | 5,500円 |
(楽天市場タケオキクチの名刺入れ料金：2025年2月28日時点）
男の色気を意識したグッズが多く、オシャレさに関して特に定評があります。新人でも大人っぽい雰囲気をまとうことができます。
しなやかで柔らかい本革を使用した、シンプルでフォーマルなデザインの「テネーロ」シリーズが人気です。
| 運営会社名 | 株式会社 ワールド |
| 会社住所 | 〒650-8585 神戸市中央区港島中町6丁目8番1 |
| 電話番号 | 0120-977-917 |
| 料金 | 5,500円～22,500円 |
| 取扱店舗一覧 | https://store.world.co.jp/real-store-search?pcf=1&br=BR070&link_id=070_H_shopj |
| お問い合わせ | https://store.world.co.jp/help/corporate/ |
| 特徴 | 男性向けブランドとして定評があります。ハイクオリティなのに高級過ぎない価格とスタイリッシュなデザインで人気となっています。 |
| 公式HP | https://store.world.co.jp/s/brand/takeo-kikuchi/ |
IL BISONTE（イル ビゾンテ）：3,799円〜19,800円
| 製品名 | 価格（税込） |
| ダブルフラップカードケース | 19,800円 |
| ユニセックス レザーカードケース | 13,200円 |
| GALILEO CARD CASE | 9,900円 |
| Classic In Pelle Grossa Spessore 2,8 | 3,799円 |
(楽天市場イル ビゾンテの名刺入れ料金：2025年2月28日時点）
美しい経年変化を感じられる高品質な本革で作られており、名刺入れにもその魅力が充分に表れています。
収納力があり、男性でも女性でも使えるデザインが多いのが特徴です。また、カラーバリエーションが豊富で、自分のスタイルに合わせて選ぶ楽しみも味わえます。
長く愛用できる名刺入れが欲しい方にもおすすめのブランドです。
| 運営会社名 | 株式会社ルック |
| 会社住所 | 〒107-0052 東京都港区赤坂8丁目5番30号 青山一丁目ビル |
| 電話番号 | 0120-610-293 |
| 料金 | 3,799円〜19,800円 |
| 取扱店舗一覧 | https://www.ilbisonte.jp/shops/ |
| お問い合わせ | https://www.ilbisonte.jp/inquiry/index |
| 特徴 | 比較的リーズナブルな価格で購入できるイル ビゾンテの革小物は男性へのプレゼントとしても人気のブランドです。 |
| 公式HP | https://www.ilbisonte.jp/ |
新入社員の名刺入れの価格相場：5,000円～20,000円程度
CYPRIS（キプリス）：9,350円～40,700円
Paul Smith（ポール・スミス）：7,480円～65,780円
PORTER（ポーター）：8,250円～33,000円
カルバンクライン（Calvin Klein）：4,279円～12,100円
タケオキクチ：5,500円～22,500円
IL BISONTE（イル ビゾンテ）：3,799円〜19,800円
新入社員の名刺入れ価格一覧・比較表 まとめ
紹介した6社のブランドの買取価格相場を表にまとめました。
| ブランド名 | 画像 | 価格相場 | 特徴 | 詳細情報 |
|---|---|---|---|---|
| キプリス |  |
9,350円～40,700円 | ・40代～50代の男性に人気。 ・職人がハンドメイドで仕立てている ・購入者の満足度がとても高い |
詳細情報 |
| ポール・スミス |  |
7,480円～65,780円 | ・ネクタイや財布などで人気のブランド ・名刺入れもデザイン性が高く人気 |
詳細情報 |
| ポーター |  |
8,250円～33,000円 | ・コスパの良いカバンで定評があるブランド ・吉田カバンの技術力が存分に使われている |
詳細情報 |
| カルバンクライン |  |
4,279円～12,100円 | ・安い商品でもきちんと牛革を使っている ・使い込むほどに味が出て愛着がわく商品 |
詳細情報 |
| タケオキクチ |  |
5,500円～22,500円 | ・男の色気を意識したグッズが多い ・オシャレさに定評がある |
詳細情報 |
| イル ビゾンテ |  |
3,799円〜19,800円 | ・美しい経年変化を感じられる高品質な本革を使っている ・男性へのプレゼントとしても人気のブランド |
詳細情報 |
イル ビゾンテが3,799円～、カルバンクライン（Calvin Klein）が4,279円～、というリーズナブルな値段で名刺入れを販売していることがわかりました。
CYPRIS（キプリス）は値段が高めですが購入者の満足度がとても高いようです。
新入社員の名刺入れの選び方
新入社員が名刺入れを選ぶ場合、どのような点に留意して選ぶべきなのでしょうか。
以下では、新入社員の名刺入れの選び方のコツ・ポイントについて紹介していきます。
アルミ製やプラスチック製は避ける
100均や雑貨ショップなどにはアルミ製などの名刺入れが販売されています。一見するとシンプルで良さそうですが、アルミ製・プラスチック製の名刺入れは、ビジネスシーンでは基本的にNGとされています。
ビジネスシーンでは名刺は「その人、本人そのもの」と考えたり、その人の「顔」であると考えられています。
その為、名刺入れを「座布団」に見立てて受け取った名刺は名刺入れの上に置くのがマナーとされています。
これは座布団に座らせるというイメージからです。そのことから固い素材ではなく柔らかく高級感のある素材が良いとされているのです。」
ビジネスでの場面にそぐわないカジュアルすぎるデザインだとされているのです。
会社によっては、これらの素材の名刺入れを禁止しているところもあるくらいです。
今回ご紹介しているブランドは革製品がメインですので問題ございません。
革製品の中から選ぶ
ビジネスシーンに最適な名刺入れの素材は、シンプルで丈夫な革製品です。
革製品には、合成皮革（ごうせいひかく）と本革の2種類があります。使い込むほどに味がでる本革の製品を選んでおけば、長く愛用できるアイテムとなるでしょう。
合皮の場合、長持ちしませんし、すぐに傷んでしまうので、新人のうちの一時しのぎとしかなりません。どうせ使うのであれば、少し値段が高くても長持ちのする良い製品を選ぶようにしたいですよね。
革製品を選ぶ際には、実際に手にとって革の柔らかさなどを確認するといいでしょう。固すぎず柔らかすぎないものを選ぶのがコツです。
1万円～2万円ほどですが、キプリスの革製品は上質で、新入社員から使えば、ちょっとおしゃれな印象を与えられますし、その後も長く使えますのでおすすめです。
派手すぎないものを選ぶ
名刺入れにはさまざまなデザインやカラーのものがあります。ビジネスシーン、特に新人の場合、名刺入れがあまり派手すぎると、浮いてしまいます。
プライベートとビジネスとを分けて考えることができない人物と見なされ、信頼を得ることができません。おしゃれは「自己満足」と身だしなみは「第三者満足」です。この違いを改めて心しておきましょう。
上司からも目を付けられてしまいかねません。開いたときに見える内側のカラーが派手すぎるものも避けるようにしましょう。
カラーとしては、黒系が目立ち過ぎず大人な雰囲気をかもし出せるのでオススメです。その他には、紺色や焦げ茶色なども万人受けするのでおススメです。
赤などの目立つカラーは、ビジネスでの利用にはあまり好ましくありません。オーソドックスな色を選ぶようにしましょう。
ブランドネームやロゴについては、全面に強調されているものは避けるようにしましょう。隅にワンポイント付いているくらいのものであれば構いません。
ポールスミスやポーターは少しロゴがわかりやすいかもしれません。
キプリス、カルバンクライン、タケオキクチあたりがロゴが前面には出ていませんのでこちらもおすすめですね。
ハイブランドは避ける
この記事では、ポールスミスやポーターなどのブランド品を紹介してきましたが、「ハイブランド」と呼ばれるとても高級志向のブランドは新入社員の場合避けるようにするのが正解です。
具体的には、ヴィトンやカルティエ・グッチなどのブランドがハイブランドに当たります。
高級なアイテムは「仕事がデキる」イメージを与えますが、新人のうちからハイブランドで身をつつむのはビジネス上失礼にあたる可能性もあるので好ましくありません。
ビジネスでは相手よりの上の立場に立たないように心掛けることが大切です。身に着けるものも然り。ハイブランド品は失礼にあたる可能性が出てくるのです
ハイブランド品は、誰かにマウントを取る際に使うアイテム。新入社員の場合には、マウントしていいことなどはありませんので、身の丈に合ったリーズナブルな名刺入れを選ぶのがポイントとなります。
収納力があるものを選ぶ
職種にもよりますが、名刺は最低でも30枚は入るようなものを選ぶようにしましょう。
ポケットなどで仕切りがついていて、自分の名刺と他人の名刺をそれぞれ分けて収納できるできるようなものが好ましいです。
名刺交換をよく行う業種の場合、30枚でも全く足りないことがありますので、職種に応じて収納力のある名刺入れを選ぶようにしましょう。
とはいえ、カードポルダーを兼ね備えているような分厚い名刺入れは、デザイン的にも不格好です。スリムかつ収納力があるようなシンプルな品を選ぶのがコツです。
また、名刺交換の際は自分の名刺を名刺入れで挟んで持つことがありますので二つ折りのデザインがお勧めです。
| ブランド名 | 商品名 | 特徴 |
| CYPRIS（キプリス） | 通しマチ名刺入れ｜極（キワミ） | ・収納力があり、量に応じて伸縮する ・内側にはポケット×３ |
| Paul Smith（ポール・スミス） | マーケトリーストライプラビット | ・厚さ約1.5cmで収納力がある ・メイン収納×1/内部ポケット×2 |
| ポーター（PORTER） | CALM 041-03127 | ・コンパクトで薄マチ仕様 ・オープンポケット1/ササマチポケット1/カードホルダー2 |
| カルバンクライン（Calvin Klein） | ボルダーII | ・幅が広く収納力が高め ・メインルームx2/カードポケットx2 |
| タケオキクチ | テネーロ | ・名刺50枚程度収納可能 ・カードポケット×2/フリーポケット×1 |
現役ビジネスマナー講師向山明日香様より名刺入れの選び方・マナーをアドバイス
向山明日香様
新入社員の方向けに名刺入れの選び方をアドバイスさせていただきます。
１．名刺入れの役割について ～ただ名刺を入れるだけの「入れ物」ではない～
ビジネスシーンでは「名刺」はその持ち主の「顔」であり「本人そのものの存在」であると考えられています。よって、名刺をいい加減に扱うことは相手に大変な失礼に当たります。
そして名刺入れは「座布団」や「ふとん」とも呼ばれ、受け取った名刺を商談中は必ず名刺入れの上に乗せてお話をします。お相手を座布団に座らせる、という役割をするのが名刺入れなのです。
２．お勧めの素材
雑貨店などに行くとアルミ製やプラスチック製の名刺入れが販売されています。一見スタイリッシュに見えますが、ビジネスのシーンではチープさやカジュアルさが出てしまうためお勧めできません。
そこでお勧めの素材は ～レザー（本革）～ です。できれば見た目も高級感のある本革がお勧めです。合成皮革は痛むのが早いため、常に持ち歩くことになる名刺入れは本革製を選びましょう。
名刺入れを見るだけでその人の仕事への思い入れが感じられるものです。
３．最適なデザインや色について
デザインは収納力があり、種類別に分別ができる仕切りが付いているものが良いでしょう。マチがあり30枚ほど収納できるものがお勧めです。
そして二つ折りのデザインであることも大きなポイントとなります。名刺交換をする際、自分の名刺を名刺入れに挟んで持つことが多いためです。
色については落ち着きを感じさせる色。一般的にお勧めなのは「ブラック」と「ネイビー」です。また「ブラウン系」も良いでしょう。赤やオレンジ、紫などの派手な色は避けます。
またブランドネームなどが大きく入っているものも避けましょう。
４．避けたほうが良い名刺入れについて
ビジネスでは「相手よりも上の立場に立たない」ことが基本です。新入社員であればなおさらです。このことから高価なハイブランドの名刺入れは避けましょう。
またハイブランドのものを身につけたり流行りのものだからといってビジネスの場に取り入れたりすると、プライベートとビジネスとを分けて考えられないいい加減な人物というイメージを持たれてしまいます。
「おしゃれ」と「身だしなみ」の違いを考えてみましょう。
おしゃれは自己満足、身だしなみは第三者満足です。相手への敬意とマナーを示すためにビジネスでは身だしなみを整えることが求められることを覚えておきましょう。
まとめ
- ビジネスシーンでは「名刺」はその持ち主の「顔」であり「本人そのものと同じ存在」と考えられている
- 名刺入れは名刺(相手)を丁寧に扱うための「座布団」や「ふとん」と考えられ、名刺交換で相手から受け取るときには自分の名刺入れに乗せて受け取り、商談中は名刺入れを机の上に置きその上に相手の名刺を乗せる。常に相手を座布団に座らせるイメージで使用する。
- 本革製を選ぶ
- 名刺が20～30枚入るマチのあるデザイン
- 名刺を区分けできる仕切りやポケットが付いたデザイン
- 二つ折りで名刺を軽く挟むこともできるデザイン
- 落ち着きを感じさせる「黒」や「濃紺」、もしくは「茶系」（女性はベージュもお勧め）
- 派手な色はＮＧ
- 外側と内側の色のコントラストがきついものは避ける
- ブランドネームが大きくプリントされているなどはＮＧ
- アルミ製やプラスチック製のものはＮＧ
- ハイブランド品はビジネスには不向き
- 女性はリボンやお花が目立つデザインは避ける
- 名刺はこまめに整理しておくこと（名刺フォルダなどを活用）
- 定期など交通系カードは絶対に入れないこと（定期入れと混同しないように注意）
- 写真などビジネスと関係ないものを入れることもＮＧ
- 数か月ごとにレザークリーナーなどでお手入れをして常に綺麗な状態を保っておくこと
【女性向け】名刺入れの選び方・おすすめ
向山明日香様
女性の方向け名刺入れの選び方もご紹介させていただきます。
女性でもお勧めの色は「黒」「濃紺」と男性と同じです。
しかし、女性ですので優しい色合いの「ベージュ」なども好印象を与えることができるのでお勧めです。
女性用の名刺入れでよく「リボン」や「お花」があしらわれているものがありますが可愛すぎるデザインはビジネスには適さないため選ぶ際には気を付けたいところです。
女性特有のふわふわした印象を与えてしまうと信頼感が薄れ仕事を任せようと思ってもらえなくなる可能性もあります。
お勧めブランド
- JILLSTUART(ジルスチュアート)6000円～
- FURULA(フルラ)7000円～
- agnes.b(アニエスベー)
- COACH(コーチ)
- VivienneWestwood(ヴィヴィアンウエストウッド)
- SamanthaThavasa(サマンサタバサ)
名刺入れのよくある質問・FAQ
名刺入れには何枚くらい名刺を入れるのが適切？
一般的には20〜30枚ほどが理想的です。名刺を詰め込みすぎると見た目が悪くなるだけでなく、名刺を丁寧に扱っていない印象を与えてしまうこともあります。また、収納量を超えて入れると名刺が曲がったり、角が折れたりする原因になります。定期的に名刺を整理し、適量をキープすることが大切です。セミナーや懇親会などで多くの名刺が必要な場合は、名刺入れとは別に予備の名刺を持参し、必要に応じて補充するとスマートです。
（参考：キプリス｜【名刺入れの選び方】重要なポイントは？ビジネスマナーで注意することとは？）
名刺入れの寿命はどれくらい？
名刺入れの寿命は一般的に3年ほどとされていますが、素材や使用頻度によって異なります。名刺交換が多いと、頻繁な出し入れによって摩耗しやすくなります。革素材の名刺入れは経年変化を楽しめる魅力がありますが、型崩れや色落ちが目立つようになったり、表面が傷んできたりした場合は、印象を損なわないためにも買い替えを検討しましょう。
（参考：CRAFSTO｜名刺入れの寿命はどのくらい？選び方と買い替え時期について）
名刺入れを使う際のマナーは？
名刺を差し出す際は、相手が読みやすい向きにし、名刺入れの上に乗せた状態のまま両手で持ちます。名刺入れは、相手の名刺を置く「座布団」のような役割を果たすため、自分の名刺を直接乗せないよう注意しましょう。渡す際は、自分の名刺を親指と人差し指で持ち、名刺入れを人差し指と中指で支え、名刺を浮かせるように持つとスマートです。目下の立場の人から先に名乗り、相手の名刺入れに向かって両手で名刺を渡します。その後、相手の名刺を自分の名刺入れの上に乗せ、両手で丁寧に受け取りましょう。
（参考：三菱UFJニコス｜名刺交換のマナーを徹底解説！基本の渡し方・受け取り方やNGを解説）
名刺入れの手入れは必要？
革製のものは、使い込むほど風合いが増し、色合いも変化していきますが、メンテナンスを怠ると汚れが目立ちやすくなります。革製の名刺入れは、デリケートクリームやレザーローションを使い定期的に汚れを落としましょう。油分の多いクリームはシミや色落ちの原因になるため、水性のクリームを使用するのがおすすめです。クリームを全体に薄く塗った後は、必ずしっかり乾拭きし、シミやシワ、汚れを防ぐことがポイントです。
（参考：スタイルコール｜名刺入れの汚れ落としはある？賢いビジネスマンは名刺を分散して持ち歩く）
男女で名刺入れの選び方に違いはある？
男性の場合は、黒が定番ですが、濃紺やこげ茶など落ち着いた色合いも適しています。本革製の名刺入れは高級感があり、どんなシーンにも馴染みやすく、スーツとの相性も良いため人気です。見た目のデザインだけでなく、素材の質感にもこだわると、より洗練された印象を与えられます。女性の場合は、黒やこげ茶に加え、濃緑やベージュなど上品な色合いが適しています。ビジネスシーンでは、赤や黄色などの鮮やかすぎる色は避けたほうが無難です。また、高級ブランドの名刺入れは好印象を与えることもありますが、相手によっては派手に映ることもあります。ブランドのロゴが控えめなものやシンプルなデザインを選ぶと、落ち着いた品のある印象を与えられます。
（参考：デザイン名刺.net｜社会人の為の名刺入れ選びを徹底解説！）
入社前に名刺入れを準備するべき？
入社前に用意しておくのが基本です。名刺は社会人にとって身分証のような役割を持ち、入社初日から名刺交換の機会があるかもしれません。そのため、名刺入れを事前に準備しておくと安心です。業務内容によっては名刺交換の機会が少ないこともありますが、自分の名刺を保管するために必要ですし、将来的に役職がつけば名刺交換の機会も増えます。入社後すぐに使うか分からなくても、準備しておきましょう。
（参考：リスキル｜【2025年卒新入社員向け】新入社員が入社前にやっておくべき6つのこと）
まとめ
以上、新入社員の名刺入れの料金相場と、選び方のコツについて紹介してきました。
新入社員の名刺入れの相場は、5,000円～20,000円程度が好ましいとされています。ハイブランド品はNGですが、ポールスミスやポーターなどの手ごろな価格のブランド品を選ぶといいでしょう。
名刺入れの選び方のコツとしては、ビジネスシーン向きではない素材は避け本革のものを選ぶ、デザインやカラーはシンプルなものにする、収納力がありつつもスリムなデザインのものを選ぶ、などがあります。
価格面、安さで選ぶなら「カルバンクライン」「タケオキクチ」あたりが5,000円～とリーズナブルになっています。
少し上質なもの、長く使えるものを考えると、おすすめは「キプリス」ですね。
新入社員の名刺入れ選びの参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
新入社員名刺入れ比較表
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| ブランド名 | キプリス （CYPRIS） |
ポール・スミス （Paul Smith） |
ポーター （PORTER） |
カルバンクライン （Calvin Klein） |
タケオキクチ | イル ビゾンテ （IL BISONTE） |
| 料金相場 | 9,350円～40,700円 | 7,480円～65,780円 | 8,250円～33,000円 | 4,279円～12,100円 | 5,500円～22,500円 | 3,799円〜19,800円 |
| 特徴 | 40代～50代の男性に人気。職人がハンドメイドで仕立てるキプリスの名刺入れは、購入者の満足度がとても高い。 | ネクタイや財布などで人気のブランドですが、名刺入れもデザイン性が高く人気。 | コスパの良いカバンで定評があるブランドですが、名刺入れについてもカバンの技術力を存分に使っていますので、コスパの良い名刺入れ。 | 安い商品でも、きちんと牛革を使っていますので、使い込むほどに味が出て愛着がわく商品。 | 男の色気を意識したグッズが多く、オシャレさについては、特に定評があります。 | プレゼントとしても定番の人気を誇るイタリアのブランド。黒・オレンジ・白などカラーバリエーションが豊富。 |
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この記事を書いた人
株式会社ContextJapan、料金相場.jpのライターチーム、平均ライター歴10年以上、様々なサービスを自身が体験し、質の高い調査記事を作成しています。名刺入れ、ビジネスマナーに関しても多数知識・経験あり、記事作成に当たり実際に商品のサンプルを検証したり、体験談を募集し、各名刺入れの特徴・評判・使用感等を調査。調査力の高さ、記事の信頼性に定評のあるライターチームです。
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