秘書検定講座の料金相場と選び方、安くする方法【各予備校比較検証】

秘書検定講座の料金相場と各予備校の特徴を比較。選び方、おすすめをご紹介しています。

秘書検定試験とは、秘書に求められるビジネスマナーなどに習熟しているかどうかを試す試験です。社会人なら誰でも備えておくべき基本的な事柄を問うので、秘書になりたい方以外の社会人にもピッタリの試験です。

秘書検定には、3級・2級・準1級・1級の4つの資格があります。3級・2級までは学科試験のみですが、準1級からは面接試験も実施され、難易度が急激にあがります。

この記事では、秘書検定の講座の料金がどれくらいするのかについてまとめ、さらにその費用を安くする方法も紹介していきます。

秘書検定とは

秘書検定とはマナーや一般常識、言葉遣いや話し方など社会人として必要な知識を要しているかを問う試験です。

就職して社会人として様々なシーンにでくわした時に適切な言葉遣いや立ち振る舞いが必要になります。

秘書検定講座を受講するとそんな時でも困らずに対応できる人間力を身に付けることができるようになります。

秘書検定の難易度

秘書検定は1級から３級までありその級によって難易度が変わります。級が上がれば難易度も上がります。

令和4.6.19 第127回の秘書検定の結果では合格率は1級で35％前後、準1級で40％前後、2級で60％前後、3級で65％前後になります。

秘書検定を取得するのに必要な勉強時間は2級の場合、独学で約20～70時間ほどかかります。

通学講座では平均3～4カ月、通信講座でも3～4カ月程度で取得可能です。

参考：秘書検定の勉強時間（ユーキャン）

秘書検定取得のメリット

社会人として必要な知識・マナーを身につけることができる秘書検定資格ですが、取得すると様々なメリットがあります。

そのメリットについて紹介します。

秘書検定資格は決して秘書になる為には必須ではありませんが、社会人に必要なマナーや知識を学び身に付けることができる事です。上司や顧客と接する時の敬語や身だしなみ電話対応など多くのことが学べます。
これはビジネスに限らずプライベートの時でも役立つ知識です。

秘書検定では「人柄育成」の目的もあります。正しい言葉遣いや立ち振る舞いはその人の印象を大きく左右します。何かトラブルがあった場合でも正しい対応をした時は周囲に好印象を与えます。

秘書検定ではビジネスシーンに合わせた文書やメール、電話対応も学びます。そのため職場では直ぐに戦力として迎えてくれるでしょう。

秘書検定の主催団体は、公益財団法人実務技能検定協会であり、国家資格ではありません。正式名称にあるように、秘書検定は文部科学省が後援する民間資格です。
その為信頼性が極めて高い資格です。また資格の知名度も高く、就職時のアピールに役立ちます。

参考：秘書検定を取得するメリットは？（ユーキャン）

秘書検定を受検するまでの流れ

秘書検定を受検するまでの一般的な流れは以下の通りです。

秘書になるための流れ

秘書は通常新卒採用がありません。高度なビジネスマナーやその業界の知識も豊富に持ち合わせなければ戦力にはなりませんので。

中途採用も経験者のみで経験のない方の採用はほとんどありません。

その為秘書になる為の流れは以下になります。

参考：秘書になるには？仕事内容から適性、メリット・デメリットまで（TOWNWORKマガジン）

秘書の年収

いろんな業種の給与を調査している求人ボックスによると、秘書の年収はおおよそ350万円ぐらいです。月給にすると29万円、パートや派遣社員の時給では1,000円～1,500円程度です。

会社の規模や業種、地域によって給与に差があるようで、全体の給与幅は290〜859万円とかなり差があるようです。

これに経験や求められるスキルの差によっても給与は変わるようです。

参考：秘書検定の仕事の年収・時給・給料（求人ボックス）

秘書検定講座の料金相場

秘書検定の講座は、目指す級によって料金が異なっています。準1級や1級には対応していないスクールもありますし、逆に2級や3級に対応していない学校もあります。

以下では秘書検定講座の料金についてまとめて紹介します。

ユーキャン：35,000円

さまざまな資格を取り扱っているユーキャンの秘書検定取得講座の場合、35,000円（一括払の場合）で講座を受けることができます。

3級・2級・準1級の知識をまとめて身に着けることができる教材となっているので、準1級レベルまで挑戦したい方にピッタリです。1級は対応していないので、1級を目指す方には不向きの講座です。

ユーキャンは講義動画などはついておらず、メインテキスト2冊・問題演習ブック3冊などを軸に学習を進めていきます。準1級の面接対策のためのDVDがついているので、面接試験もバッチリ対応しています。

ユーキャンの
詳細はこちら

運営会社名	株式会社 ユーキャン
会社住所	〒169-0075 東京都新宿区高田馬場4-2-38
電話番号	03-5388-6111
料金	秘書検定合格指導講座 35,000円
主な教室	通信講座のみ
お問い合わせ先	https://www.u-can.co.jp/company/reference.html
特徴	わからないところは気軽に質問できすきま時間でも勉強できる
公式HP	https://www.u-can.co.jp/

早稲田ワーキングスクール：15,000円〜55,000円

通学して受講するタイプのスクール・早稲田ワーキングスクールの場合、2級・3級の筆記試験向けの講座が15,000円、準１級筆記講座が47,000円、１級筆記講座が55,000円となっています。

WEB講座もあり、こちらは2級WEB講座が19,360円、準１級筆記WEB講座が23,200円、１級筆記WEB講座が24,000円です。

面接講座も実施されており、準1級面接講座が21,000円、1級面接講座が26,000円で受講することができます。スクーリングでの指導ですので、実際の面接を意識しながら学習することができるのが利点ですね。

ただし、早稲田ワーキングスクールは東京又は大阪での通学講座ですので、他の地域に住んでいる方はWeb講座の方を利用する方が便利です。

早稲田ワーキングスクールの
詳細はこちら

運営会社名	株式会社 早稲田ビジネスサービス
会社住所	〒169-0075 東京都新宿区高田馬場1-4-15 大樹生命高田馬場ビル3階
電話番号	03-3232-1102
料金	秘書検定筆記講座 15,000円〜55,000円
主な会場	早稲田ワーキングスクール
会場住所	〒169-0075 東京都新宿区高田馬場1-4-15 大樹生命高田馬場ビル３階
アクセス	高田馬場駅から早稲田通りを早稲田大学方向へ徒歩６分、右側・大樹生命高田馬場ビル３階
その他の会場	東京・大阪など(詳細はこちら)
お問い合わせ先	https://www.working-school.jp/contact/index.html
特徴	秘書検定専門の資格スクールで全国平均の1.4倍の合格率を誇る
公式HP	https://www.working-school.jp/

日建学院：27,500円

日建学院では、3級・2級・準1級向けのWebコースが、27,500円で受講できます。

3級・2級・準1級筆記試験対策Webコースは全8回（講義約8時間＋模擬テスト2時間）で約10時間で一通り学べます。

早稲田ワーキングスクールと共同開発した講座で、教材や講義には安心感があります。早稲田ワーキングスクールに通えない方は、日建学院のコースを受講するといいでしょう。

また、急な出張などで講義を受けられない方は全国の日建学院の教室で受講することができるので安心して受講することが出来ます。

日建学院の
詳細はこちら

運営会社名	株式会社 建築資料研究社
会社住所	東京都豊島区池袋2-50-1
電話番号	03-3986-2594
料金	筆記試験対策Webコース 25,000円
主な学校	池袋校
学校住所	〒 170-0013 東京都豊島区東池袋1-1-6 ヒューリック池袋駅前ビル5F
アクセス	池袋駅東口より（JR・東京メトロ・東武・西武） 徒歩5分
主な学校	全国各地 (詳細はこちら)
お問い合わせ先	https://www.ksknet.co.jp/utility/inquiry.aspx
特徴	最近の出題傾向を分析の上で合格ノウハウをふんだんに盛り込んだカリキュラム
公式HP	https://www.ksknet.co.jp/index.aspx

資格の大原：29,600円

さまざまな資格で定評がある大手予備校の資格の大原の秘書検定2級・準1級対策コースの場合、29,600円で2級・準1級向けの学習コースを受講することができます。

2級から準1級までの学習範囲がテキスト1冊に収まっており、オリジナル問題集や模試などもついてきます。また、Web動画で講義も受けることができるので、紙教材での勉強が苦手な方にもオススメです。

資格の大原の
詳細はこちら

運営会社名	学校法人　大原学園
会社住所	〒101-8352 東京都千代田区西神田1-2-10
電話番号	03-6261-7717
料金	秘書検定2級・準1級対策コース 29,600円
主な教室	この講座はWeb通信のみ
お問い合わせ先	https://www.o-hara.jp/contact_index
特徴	合格に必要なポイントを分かりやすく説明したWeb動画をいつでもどこでも見ながら学習できる
公式HP	https://www.o-hara.jp/

ヒューマンアカデミーたのまな：13,200円

ヒューマンアカデミーの通信講座「たのまな」では、わずか13,200円で「秘書検定+ビジネスマナー講座」を受講することができます。

この講座では、秘書検定3級・2級と、ビジネスマナー検定3級・2級の範囲を同時に学習することができます。

秘書検定の類似資格・ビジネスマナー検定も受験してみたい方にぴったりのコースとなっています。

通信制の講座だと、勉強のペースを掴めずうまく学習を進められないこともあります。

しかし、「たのまな」では9回もの添削を受けることができるので、通信講座でも安心して学習を進めることができます。

ヒューマンアカデミーたのまなの
詳細はこちら

運営会社名	ヒューマンホールディングス株式会社
会社住所	〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-5-25　西新宿プライムスクエア1F （旧　西新宿木村屋ビル）
電話番号	03-6846-8001
料金	秘書検定講座 13,200円
主な教室	通信講座のみ
お問い合わせ先	https://www.athuman.com/contact/contact.asp
特徴	秘書検定とビジネスマナーの２つの講座が学べ在籍期間６か月で9回の添削を受けれる
公式HP	https://www.athuman.com/

秘書検定講座の各資格スクールの料金比較まとめ

以上、秘書検定講座の料金相場をご紹介いたしました。各資格スクールの料金相場をまとめますと以下の通りとなります。

総評

相場は2万円～5万円程度です。

一番安いのがヒューマンアカデミーたのまなの２級・３級秘書検定＋ビジネスマナー講座（13,200円）で、一番高いのが早稲田ワーキングスクールの１級筆記講座（50,000円）です。

早稲田ワーキングスクールでは、対面講座の値段は他と比べて高めですが全ての級を受講することができますし対面での講座が受講できます。

通信講座であれば15,000円で受講できます。

秘書検定の講座の選び方

秘書検定講座を扱う会社は複数存在しています。どの会社の講座を選ぶべきなのか、講座の選び方について解説していきます。

実績・合格率で選ぶ

やはり多くの合格者を出している講座の方が安心感があります。
知名度が高くて、合格実績を開示している講座であれば、より信頼性が高くなります。

よくわからない業者の講座を選ぶよりは間違いがないでしょう。

受講形態で選ぶ

自宅で行う通信講座だと、同居家族がいた場合は集中力が途切れたり、テレビやスマホなどの誘惑に負けて学習意欲が削がれたりして思いのほか勉強が進まない方もいると思います。
そんな方であれば、通信講座より通学講座の方が向いています。

同じ目的を持った者同士で学ぶのでお互い励まし合いながら学習でき、モチベーションを維持しながら学習できるので、通学講座を設けている講座を選ぶのも一つの手です。

取得したい秘書検定の級で選ぶ

秘書検定には3級から1級（準1級）まであります。目指したい級によって講座を選ぶのも良い方法です。

初めて受講する方であれば、3級から。受講経験のある方やすでに3級を持っているであれば、2級以上の講座を選んだ方が良いでしょう。

講座によっては一つの講座で3級から準１級の内容を一緒に講義している講座もあります。

口コミで選ぶ

秘書検定講座を選ぶ際は他の受講者の口コミも気になるところですよね。

実際に秘書検定講座を利用した方の口コミを参考にすると、自分に合った講座を選びやすくなります。

秘書検定の講座を安く受講する方法

以上、秘書検定講座の料金相場をご紹介してきましたが、これらの費用を安くする方法はないのでしょうか。

以下、調剤薬局事務講座の料金を安く済ませる方法について解説していきます。

安い講座を選ぶ

秘書検定講座には、上記で紹介してきたようにさまざまな値段帯の講座があります。受講費用を安くしたいのであれば、ヒューマンアカデミー「たのまな」（13,200円）や早稲田ワーキングスクール(15,000円)、LECの2級秘書検定講座（12,000円）のような安いスクールの講座を選ぶようにするといいでしょう。

安いからといって、質が悪いわけではありません。上記で紹介してきたコースは、どれも一定の評判があり、テキストなどもしっかり作り込まれたものばかりです。

特典や割引をしている講座を選ぶ

秘書検定講座の中には独自の割引サービスや特典を付けている講座もあります。

それを利用するとお得に講座を受講することが出来ます。

独学で勉強してみる

費用を安く抑えたい方は、まず市販の書籍・問題集を使って独学にチャレンジしてみるといいでしょう。

秘書検定には、一般の書店で売られている市販のテキストなどがあります。

これらを使い、講座に頼らずに独学で勉強をするのも一つの方法です。1級の面接試験対策は独学では難しいですが、準1級までの範囲でしたら独学でも十分突破可能です。

教育訓練給付金は対応講座がほとんどない

資格スクールを利用して学習する場合、教育訓練給付金という制度で受講料金の20％が戻ってくる制度を活用できます。これは雇用保険法で定められている給付金です。

しかし、秘書検定の場合、講座の料金が安いこともあって、教育訓練給付金の対象となっている講座はほとんどありません。

ユーキャンや資格の大原などでも教育訓練給付金の対象外となっています。

その他の料金の高い講座を受講する場合、教育訓練給付金の対象となっているのかどうかを確認しておくといいでしょう。

秘書技能検定試験の受験費用・概要

秘書技能検定試験の受験概要、受験料、日程、科目等については公益財団法人 実務技能検定協会のページに記載されています。

今回の第129回検定試験の受付は終了していますが、参考までに掲載しておきます。

次回第130回秘書検定は2023年6月18日(日)に予定です。受付期間は2023年4月6日(木)～5月16日(火)までです。

試験日時	令和5年2月5日(日)
	３級	11:50 ～ 13:50
	２級	14:50 ～ 17:00
受付期間	令和4年12月5日(月)～令和5年1月10日(火)
受験料	２級	4,100円
	３級	2,800円
	２・３級	6,900円
受験地	全国各地（筆記試験会場一覧）
合格発表	２・３級	2月20日から3月6日

※ビジネス系検定 受験要項より引用

試験から合格までの流れとして、
令和5年2月5日(日)に会場で筆記試験を行います。２級・３級は選択問題（マークシート方式）と記述問題です。

合格した場合、試験日の約1ヶ月後に「合格証書」が郵送され、ホームページでも合否が確認することができます。

詳細は「公益財団法人 実務技能検定協会」で確認するようにしてください。

秘書検定の受験料金

秘書検定の受験料金は、級によって異なっています。級があがるごとに受験料も増えるのです。

具体的には、3級試験は2,800円、2級は4,100円、準1級は5,300円、1級は6,500円となっています。資格試験としては比較的安い料金となっていますので、もし受検に失敗しても気軽に再受験ができるのが特徴です。

秘書検定は受験資格に制限はなく、年齢・性別などを問わず誰でも受験することができます。

まとめ

以上、秘書検定の講座の料金相場と、それを安くする方法についてまとめて紹介してきました。

3級・2級・準1級をまとめて学習できるコースの場合、3万円程度が相場です。

秘書検定の受講費用を安く抑えたい場合、独学で勉強する方法があります。教育訓練給付金は使えない場合がほとんどです。

いかがだったでしょうか。

秘書検定の講座選びの参考になったのであれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

秘書検定講座比較表