有料VPNサービスの料金相場と選び方【各社比較検証】

本記事では、有料VPNの料金相場と選び方、安くする方法をご紹介していきます。

VPNを利用するにあたってまずはじめに有料版と無料版の2つで検討すると思います。

「有料版と無料版は何が違うのか」「有料VPNを選ぶことで何が良くなるのか」

様々な状況によって場合は異なりますが、安全安心のインターネット環境を求める場合、有料VPNを選ぶことがおすすめです。

今回は、有料VPNの料金相場と選び方、安くする方法をご紹介していきます。

有料VPNサービスとは

まず、有料VPNとは一体どのようなものを言うのでしょうか。

無料VPNと比較しながら見てみましょう。

VPNサービスとは

まず、VPNサービスとは何のことを言うのでしょうか。

VPN(自分専用のインターネット回線のこと)を提供するサービスのことをVPNサービスと言います。

つまり、特定のユーザーだけが利用できる仮想ネットワークの作成と通信内容の暗号化をするための仕組み・サービスのことを一般的にいいます。

用途としては、インターネットを使う時、特に、他の人やウイルスに侵入されない自分専用のインターネット回線を利用したいときに使います。

また、世界各地で自分の仮想ネットワークにログインすることが可能になり、業務などを海外でセキュリティを気にせずできるようになります。

インターネット回線なので、使える環境を揃えるには簡単で早く、安く使うことができるので世界各地で普及しています。

VPNサービスのメリットは、上記のようにプライバシーをいつでも保護してくれるので、安心してインターネット接続をどこでもいつでもすることができます。

他にもネットゲームやファイル共有など趣味から業務まで使うことができ、現代には欠かせないものとなっています。

デメリットは、VPNサービスの品質に左右されるため、自分に合わないもの、質の良くないものを選んでしまうとウイルスに侵入されたりするなどトラブルの元になる場合があります。

また、VPNサービスには有料と無料が存在しますが、セキュリティにおいて安心なのは圧倒的に有料サービスであり、有料版を利用するのが一般的です。

有料VPNと無料VPNの違い

有料VPNと無料VPNの違いは大きく分けて三つあります。

以下でご紹介します。

引用：ITop VPN

セキュリティープライバシー

まず、有料版と無料版の大きな違いは、セキュリティープライバシーにあります。

無料VPNはセキュリティーに制限があり、データが安全に保護されていない場合があります。

反対に、有料VPNは、NordVPNのように、高いセキュリティ機能を持っており、次世代暗号化システムや記録を残さないノーログポリシーなどを徹底しています。

ウイルスに関してもマルウェア保護をしている場合がとても多く、とにかく安心して利用したいという方は、有料版を選ぶことをおすすめします。

通信速度性能

次に、有料版と無料版の大きな違いとして、通信速度性能が挙げられます。

有料VPNは、高速サーバーを提供し、安定した接続を確保します。

ほとんどのVPNサービスは、NordVPNのように、世界各地に高速通信に対応したVPNサーバーを保持しており(NordVPNの場合110カ国、6,300台以上)、サーバー台数＝通信速度と言ってもいいかもしれません。

また、反対に、無料VPNは利用者数が多いのと有料版よりも世界各地にサーバーが存在することが少ないため、接続速度が低下することがあります。

サーバーの選択肢

最後に、有料版と無料版の大きな違いとして、サーバーの選択肢があることが挙げられます。

有料VPNは、その豊富な選択肢から、地理的な制限を回避したり、特定の国のコンテンツにアクセスしたりすることができます。

無料VPNは通常、サーバーの選択肢が制限されているため、利用者が利用したい場所に接続することが難しい場合があります。

また、利用客も無料VPNの方が自然と多くなってしまうため、サーバーの選択肢が少なく、利用する人も多いとなると、1箇所のサーバーにより多くの人が集まってしまい、サーバーが重たくなる原因になります。

以下表にまとめました。

種類	サーバの選択肢	利用客
有料VPN	多い	少ない
無料VPN	少ない	多い

引用：ExpressVPN

有料VPNの導入方法

それでは、VPNの導入方法をご紹介します。

VPNの導入は、サービスによって少し変わりますが、基本的に簡単にできます。

VPNは基本的に月額制になっています。

有料版ならカスタマーサポートもある場合があるので、わからないところがあれば聞いて解決することができます。

とにかく設定が簡単で始めたい時にすぐ始めることができるのが大きな特徴です。

有料VPNサービスの料金相場：月額396円〜月額2,378円

それでは、有料VPNサービスの料金相場をご紹介します。

VPNサービスの料金相場は月額396円〜2,378円となっています。

それぞれサービスの特徴も踏まえながら、代表6社を比較していきます。

MillenVPN：月額396円〜

MillenVPNの月額料金は396円〜となっています。

MillenVPNは、最近できた日本企業が運営している国産のVPNサービスです。

7日間プランから2年プランまで様々な状況に応じて使い分けることができ、価格もかなり安めに抑えることができます。

サポートも24時間体制で対応してくれるので、安心して日本のサービスを利用したい方におすすめです。

MillenVPN
公式サイトはコチラ

サービス名	MillenVPN
運営会社名	アズポケット株式会社
会社住所	〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場4-10-5-702
電話番号	ー
料金	月額396円〜
お問い合わせ	https://accounts.millenvpn.jp/submitticket.php
特徴	日本の法律に遵守したサービスなので海外のVPNサービスより安心して利用することができます。
公式HP	https://millenvpn.jp/

NordVPN：月額600円〜

NordVPNの一般的な機能が使えるプラスプラン月額料金は600円〜となっています。

NordVPNは、VPN史上最速の通信速度を誇り、高いセキュリティ性を持ったVPNサービスです。

帯域無制限で通信量を気にせずに世界110カ国でサーバー選択が可能になっています。

専用のアプリをダウンロードし使うのですが、操作も簡単になっていて、日本語での問い合わせにも対応してくれるので困った時も安心です。

世界最強サーバーと言われており、有料VPN初心者にも優しいのが特徴です。

NordVPN
公式サイトはコチラ

サービス名	NordVPN
運営会社名	Nordsec Ltd
会社住所	パナマ
電話番号	ー
料金	月額600円〜
お問い合わせ	support@nordvpn.com
特徴	6,300台以上のVPNサーバーを提供。強力なセキュリティ、高速接続、無制限の帯域幅に定評のあるサービスです。
公式HP	https://nordvpn.com/ja/

Express：月額1,259円〜

Expressの月額料金は1,259円〜となっています。

Expressは、VPNの中でも通信速度がかなり早い部類に分類され、高速通信を求める人におすすめのVPNサービスです。

帯域無制限で通信量を気にせずに世界105カ国でサーバー選択が可能になっています。

アプリダウンロード後、すぐに利用開始ができ、通常、VPN接続をすると通信速度は落ちると言われていますが、このサービスでは、速度を落とさず利用できます。

とにかく速度を求める方には、おすすめです。

Express
公式サイトはコチラ

サービス名	Express
運営会社名	Express VPN International Ltd.
会社住所	イギリス領ヴァージン諸島
電話番号	ー
料金	月額1,259円〜
お問い合わせ	https://www.expressvpn.com/jp/support/
特徴	日本語にも対応しているため、海外から日本サーバーへアクセスもできます。
公式HP	https://www.expressvpn.com/jp

RAKULINK：月額1,210円〜

RAKULINKの月額料金は1,210円〜となっています。

RAKULINKは、世界中で安心して日本のIP制限動画やテレビ番組を見ることができるVPNサービスです。

独自の技術でセキュリティにも力を入れています。

ほぼ全ての端末で利用することができ、海外で自由に日本の動画を視聴したい方にはおすすめのVPNサービスです。

RAKULINK
公式サイトはコチラ

サービス名	RAKULINK
運営会社名	DIRECT PROVIDER CO., LIMITED
会社住所	9/F BULKIN CENTRE 332-334 PORTLAND STREET MONGKOK KL. HK
電話番号	ー
料金	月額1,210円〜
お問い合わせ	info@rakulink.com
特徴	日本のIPとローカルIPを自動で接続してくれるため、スムーズで簡単に設定することができます。
公式HP	https://www.rakulink.com/index.html

VyprVPN：月額454円〜

VyprVPNの月額料金は454円〜となっています。

VyprVPNは、中国やロシアなど独自のインターネット規制を設けている国でも使える独自のプロトコルを利用しており、高いセキュリティを保っているVPNサービスです。

サーバー選択時にフィルタリング機能を利用することができ、自分にとって使いやすいサーバーを選ぶことができます。

中国などのインターネット制限のある国に行くような場合、このVPNを利用することがおすすめです。

VyprVPN
公式サイトはコチラ

サービス名	VyprVPN
運営会社名	Golden Frog
会社住所	スイス
電話番号	ー
料金	月額454円〜
お問い合わせ	https://support.vyprvpn.com/hc/…
特徴	通信速度も記載はないものの高速で安定したサービスを提供していると公式サイトに記載されています。
公式HP	https://www.vyprvpn.com/

Surfshark：月額458円〜

Surfsharkdで最も人気のプラン「Surfshark One」の月額料金は458円〜となっています。

Surfsharkは、低価格で安全な通信が長期間利用できるVPNサービスです。

2年プランを選ぶことで割安でログインなしなので履歴が残らずプライバシー管理の徹底がなされています。

サポートも24時間体制でついているので、困った時には相談できます。

安心して安く長く使いたい方にはおすすめです。

Surfshark
公式サイトはコチラ

サービス名	Surfshark
運営会社名	Surfshark Ltd.
会社住所	オランダ
電話番号	ー
料金	月額458円〜
お問い合わせ	ー
特徴	一度も接続が中断したことがないVPNサービスとして定評があります。
公式HP	https://surfshark.com/ja

有料VPNサービスの料金相場まとめ

有料VPNサービスの料金と特徴をまとめました。

今回ご紹介したVPNサービスの中で最安値だったのは、MillenVPNの2年プランで月396円〜となっています。

また、最高値だったのは、Surfsharkの1ヶ月プランで2,378円となっています。

各メーカー基本的に月額料金で長期間にするほど安くなるようになっています。

料金だけでなく、通信速度やセキュリティなど様々な特徴があるのでぜひ参考にしてください。

有料VPNサービスの選び方

それでは、有料VPNサービスの選び方について3つご紹介します。

対応端末の種類

VPNサービスは、対応している端末を事前によくみておかないと使う時に接続できないなんてこともありえます。

当然自分の使いたい端末とVPNサービスが合っていない場合は、利用する意味もなく、別のサービスに変えなくてはいけません。

対応端末の種類は、WindowsやMacOS、AndroidなどPCだけでなく、スマホも利用する場合、そこの確認も必要になってきます。

NordVPNは、公式にも上記のように複数端末での利用ができるので、安心して利用することができます。

以下に今回ご紹介したVPNサーバーの対応端末をまとめてみました。

VPNサービス	対応端末
MillenVPN	Windows、 macOS、iOS、Android、Amazon fire TVなど
NordVPN	Android、iOS、Windows、Mac、Linux、Chrome、Firefox、Edge、Android TV、tvOSなど
Express	Android、iOS、Windows、Mac、Linux、Chrome、Amazon fire TV、Apple TVなど
RAKULINK	Android、iOS、Chrome、FireTV、AndroidTV、Android TV BOXなど
VyprVPN	Android、iOS、Windows、Macなど
Surfshark	Windows、macOS、Linux、Android、iOS、FireTVなど

対応できる端末数

VPNサービスは、一台だけで利用することは少なく、複数デバイスで同時に利用できることを確認しておくべきです。

業務で利用する場合や、家族で利用する場合など様々な事情に合わせたVPNサービスを利用するようにしましょう。

Expressでは、8台同時に接続ができ、条件次第では上限なしになるので気にせず業務や家族と一緒に利用することができます。

以下に、今回ご紹介したサービスの接続可能台数をまとめました。

VPNサービス	接続可能台数
MillenVPN	1アカウントで10台同時接続可能
NordVPN	1アカウントで10台同時接続可能
Express	1アカウントで8台同時接続可能
RAKULINK	1アカウントで2台接続
VyprVPN	1アカウントで10台同時接続可能
Surfshark	1アカウントで台数無制限

ノーログポリシー

VPNサービスにおいて最重要なのがセキュリティの管理です。

利用を考えているサービスにおいて、ノーログポリシーを宣言しているかどうかを確認するようにしましょう。

ノーログポリシーとは、利用者の行動を追跡したり情報を抜き取ったり脅威となるようなことをしないということです。

MillenVPNのようにVPNサービスのページにノーログポリシーに関して書いてあるかどうかを必ず確認するようにしましょう。

せっかくのセキュリティ対策がこれらにより危険に晒されるようになってしまう可能性があります。

今回ご紹介したサービスは基本的にノーログポリシーを宣言しているので危険性は少ないです。

有料VPNサービスを安く利用する方法

それでは、有料VPNサービスを安く利用する方法を2つご紹介します。

長期プランを契約する

ほとんどのVPNサービスは、ある決められた期間の契約を選んで割引を提供しています。

1年契約や2年契約を選ぶと月額料金が割安になる場合がほとんどで、VPNサービスで使いたいものが決まってしばらくの間はかえない場合は、長期プランにすることでコストを抑えることができます。

MillenVPNのように最長で2年プランを契約することで、月62％も節約してコストを抑えることができます。

今回ご紹介したサービスごとの最長プランの月額と通常料金との差を以下の表にまとめました。

VPNサービス	最長プラン	通常プランとの差額
MillenVPN	2年プラン：月396円〜	月1,342円お得
NordVPN	2年プラン：月600円〜	月1,510円お得
Express	12ヶ月プラン：月1,259円〜	月701円お得
RAKULINK	12ヶ月プラン：月1,210円〜	月757円お得
VyprVPN	2年プラン：月454円〜	月1,059円お得
Surfshark	2年プラン：月458円〜	月1,920円お得

他のサブスクを利用しよう

YouTubePremiumやNetflixなど世界中で利用されているサブスクを使っている場合、VPNサービスを利用することでより安くすることができます。

理由は、例えば、日本でインターネットプロバイダーを利用すると自動的に日本のIPアドレスが突れてしまい、料金等は日本円として表示されます。

しかし、アメリカやヨーロッパなどのVPNを利用してサブスクに登録ができるので、より価格が安い地域に絞ることで日本より安く利用することができます。

例えば、このYouTubePremiumは、日本では1,280⁠円かかりますが、インドでは約200円で利用することができます。約1,080円もお得に利用できるのはかなりいいですよね。

この方法は、基本的に違法ではないので、ぜひVPNサービスを使っているのならやってみた方がお得です。

有料VPNサービスのよくある質問・FAQ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

有料VPNサービスの料金相場と選び方、安くする方法についてご紹介しました。

料金相場は、月額396円〜2,378円の間で、最安値はMillenVPNの2年プランで月396円〜です。

また、VPNサービスの選び方は、対応端末の種類に関してよく調べておいたり、一度に対応できる端末数を把握しておくこと、ノーログポリシーの記載があるか調べておくことをあげました。

VPNサービスを安く利用する方法として、長期プランを利用して月額料金を下げる方法と他に利用しているサブスクを他国VPNで利用してサブスク料金を下げる方法をご紹介しました。

皆さんもこの記事を参考に安心して心地よく使うことのできる有料VPNサービスを見つけてください！

有料VPNサービスの比較表